甘さと香ばしさが芳醇で生っぽいオトナになりかけの未熟なとしごろ
「匂いとは最も記憶と密接な関係にあるアイテムである」とは筆者が言った言葉だが(笑)、「プルースト効果」とも呼ばれ(マジ)、匂いを嗅いで何かを思い出すことは誰もが経験したことがある現象である。
例えば草原の草の匂いを嗅いで幼き頃の家族旅行を思い出したり、電車の中でツンと匂ってきた汗の匂いで元カノとの濃密な日々を思い出したり…(汗)。
いや、(汗)ではなく今回のグッズレポは「足の匂い」だ。
匂いフェチの友人は、「異性の『臭み』は同性からは感じられない興奮を呼び起こす」と言って譲らない。プルースト効果を合わせて考えると、たぶんヤツはDNAそのものに女性の香りが染み込んでいるに違いない。
タマトイズから発売された「JKちゃんの足の匂い」もそんな匂いフェチ野郎の嗅覚をいたずらにくすぐり、本能に染み込んでいる「リラックスの経験」を呼び起こして副交感神経を刺激するアイテムだ。
能書きはこれくらいにしてまずは匂いを嗅いでみよう。プシュッとな…。
「ん? ええ、クッサ!! めっちゃクッサい! なんだよこれ???」
と感じた方、あなたはノーマルです。筆者も残念ながらノーマルタイプだが、匂いフェチが嗅いだとしても、ワンプッシュ直後のその匂いにリラックス効果を感じることはないのではなかろうかとも思える。
それほど強烈な香りで、筆者には収穫間近のむせ返るようなオレンジ畑で青姦した学生時代の、爽やかそうで実はネッチョリな女性のフェロモンにも思えてしまった。
しかしどうだろう、3分ほど時間が経ち一番きつい匂いが落ち着くと、甘くて酸っぱい初恋の味にも似た汗と皮脂に柑橘系の香りがブレンドされたようなマイルドな香りに変わっているのだ。ひょっとしてこれがタマトイズが言う本物の「JKちゃんの足の匂い」なのだろうか。
実は新品の黒タイツに24時間前に同じようにプシュッとひと吹きしておいたのだが、そちらの方がさらにマイルドな香りになっていて嗅ぎやすいことに気づいた。
落ち着いた香りをわかりやすく例えるなら、JKの頭の匂いとシャンプーの香りが染み込んだ枕の匂いのような。ということは、JKは頭と足が同じということになるが…。
完全再現された女子校生の足指の間!? 匂いの呪文が新しい性癖の扉を開ける
おっと、話がズレてしまった。数々のグッズレポの経験から、商品の真実はパッケージにあると感じていたので、パッケージに書かれている様々なキャッチコピーを熟読すると新たな真実が見えてきた。
まずはおもて面を見ると、タマトイズの商品では定番となった大嘘先生作のJKちゃんのイラストが描かれている。
これは商品名である。どストレートな商品名も最近は珍しくなくなったが、あまり他人に見られたくないネーミングだと言える(汗)。
そしてその横に小さく、
香りの専門家が真剣に製作した本物の匂い
とある。
ということは、やはりとしごろの女の子の皮脂とフレグランスの合わさった匂いということに違いない。
さらに、
JKちゃんの黒タイツで蒸れた足の匂いを完全再現
これで説は完全に肯定された。この匂いこそいまだ嗅いだことのないJKのローファー内で蒸れた足の指と指の間の皮脂、それに洗濯した時の柔軟剤の香料がプラスされた匂いということだ!
そしてパッケージ裏面にはさらに詳細が!
匂いで感じる新感覚
この匂いを嗅ぐと、新たな性癖の扉が開くということだろう。
あのとき感じたあの匂いをもう一度
あの素晴らしい愛をもう一度的な…(フォークソング!)。
そして、
適量を吹き付けて少し時間が経つと本格的な匂いを楽しめます。
やはり、筆者が書いたのと同じことがパッケージにも提示されている。時間の経過と共に匂いはよりリアルな香りに近づくということだ。
しかし、
リアルな匂いのため取扱注意!!
とあるとおり、リアルな匂いなのでもし妹や姉、もしくはパートナーに嗅がれた時は、アダルトな何かを入手したということがバレてしまう可能性は低くないだろう。
事実、24時間前にスプレーした黒タイツが部屋にあるだけで、部屋の扉を開けた瞬間、ほのかに漂う芳しい香りに自分自身でも一瞬「!?」と思ってしまうからだ。
そしてパッケージ側面を見てまさにこれぞこの商品の正しい使用方法と思えるキャッチコピーを見つけた。それが、
足に顔をうずめてクンカクンカしたい!
そ~う! 女子校生から発せられるフェロモンの染み付いたソックスや黒タイツに顔を埋め、クンカクンカしながら楽しむことこそ、誰にも迷惑がかからない男性の密かな楽しみなのだ!
たとえば枕や枕カバーに朝スプレーしておけば、その夜から匂いフェチのキミの寝床は常にJKの足の匂いが香り、メインのオカズとなるであろうAVもよりリアルに感じることができる。
また、遊びに行った風俗の女のコにお願いして「JKちゃんの足の匂い」をスプレーした靴下を履いてもらい、その匂いを嗅がせてもらう。
それならその子の足の匂いを直接嗅がせててもらう方がいいだろと思われがちだが、頻繁にシャワーを利用する風俗の女のコだと、思ったような匂いが望めない場合もあるからだ。
匂いはいわば、ステーキやハンバーグに塩胡椒やデミグラスソースをかけるのと同じように、AVや風俗といったメインディッシュを引き立て、さらに美味しく楽しくさせる効果があると言える。
しかし、楽しみ方には注意も必要で、ベッドや枕に吹き付けた場合、前述の姉、妹やパートナーのほか、部屋を掃除に入ったお母さんに気付かれたり、匂いの虜になるあまり、会社や学校に持って行くハンカチや衣類に使用してしまうと、そこでバレる可能性も考えられる。
なぜならOLや女子大生、そしてお母さんも元JK(笑)。少なからず同じ匂いを経験していて、その匂いに若かりし頃の自分のルーズソックスや紺ソクの匂いの記憶を呼び起こされてしまうからだ。
リラックスできる時間は必要だが、お楽しみは自宅に帰ってからの方がよろしいようだ。健闘を祈ります。
(写真、文/風俗ライター・松本雷太 Twitter@raitama36)