
佐藤健主演の映画『るろうに剣心』シリーズが『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』で遂に完結となった。近年は『キングダム』、『刀剣乱舞』、そして『鬼滅の刃』などが流行ったためか、時代劇が広い世代から支持をえているように思える。
今回はそんな流行りに便乗してみよう。「くらむちゃうだ~」から2013年にリリースされたフルプライス抜きゲー『サムライホルモン』を、ミルキーズピクチャーズがエロアニメ化した『サムライホルモン THE ANIMATION』だ。
原作エロゲーがリリースされた当時はハチャメチャなギャグシナリオで話題となり、ギャグ抜きゲーなのか、シリアス歴史物なのか、ユーザーの評価が割れた作品であった(おおむねギャグ抜きゲーという意見であったが)。
まずはエロアニメ版公式の紹介文を引用しよう。
風魔忍者に育てられた「シズネ」は毎夜、男衆の肉便器として口元から白濁液が溢れ、結合部からはシブキがあがっていた。
そんな時、一人の漢・堀紋十郎が現れた。曲者にシズネのクナイがヒカリ、紋十郎に飛んでいく。
奪われたクナイの刃先はシズネの首筋に当たる。恐怖におののくシズネの胸に刃先を走らせ一気に引き裂くと、たわわな乳房が露になり、タイツの破れ目は股間まで達し、グニュグニュと恥丘を揉み扱かれ、秘所に指をねじ込まれていく。

今作は30分の単巻である。これでは原作を表現するのは不可能。つまり、原作の要素は設定だけで、ほとんど別物に近い。かといって駄作というわけではない。原作のほとんどの要素を切り落としたために、良い具合に歴史物のエロOVAになっているのだ。
まず冒頭、ヒロインの一人である綾鷹シズネが仲間から受ける拷問シーンから始まる。三角木馬にまたがり、なかなかのハードプレイをいきなり堪能させてくれる。途中になぜ拷問を受けているのか、申し訳程度にフラッシュバックが入る。
シーンが変わり、続いてもうひとりの神楽坂小十郎太が登場すると、主人公・堀紋十郎との関係性をさらっと説明。ここではそれ以上は踏み込まず終了。無駄がないのでかえって分かりやすかったりもする。

再び綾鷹シズネが登場すると、くんずほぐれつでなし崩し的にカラミに移行。くの一とのガチカラミだ。作画が安定しており、くの一や歴史物が好きな人にはたまらないだろう。
それが終わると神楽坂小十郎太が再登場。ここで神楽坂小十郎太の秘密がさらりと発覚するのは置いておき、主人公とイチャコラ開始。オチはギャグテイストで終わるので一応原作をなぞっている。その他、細かい伏線などは完全無視だ。
原作は原作、エロアニメ版はエロアニメ版として、くの一や歴史物が好きという方であれば押さえておこう。
(文=穴リスト猫)
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・サムライホルモン THE ANIMATION