エロ本編集者が出会った素人モデルたち/ブッ飛び素人モデルFile
1998年から2018年7月まで、20年間にわたり編集者としてエロ本に携わってきたという川田拓也氏(49歳)。ハードでエグいマニア誌から始まり、引退までの13年はコンビニ系のアダルト誌を編集。趣味と実益を兼ね「ハメ撮り写真は極力自分で撮る」が信条だったとか。 そんな氏がエロ本編集者人生を振り返り、今思うのは「風俗嬢よりAV女優より、いろんな意味で本当にエグいのは素人女性!」だということだそうで…。川田氏が、足かけ20年でハメ撮った720人以上の女性の中から、今でも忘れられないブッ飛び素人モデルとのエピソードを蔵出しする。 |
性春を謳歌できなかったブサ子ちゃんの男を落とすテク/紀子(27歳・OL)
強姦、レイプといった、男がムリヤリに女性を押し倒してコトに及ぶことは、お互い了解の上のプレイを除いては言語道断。被害届が出されればお縄は免れない犯罪行為ですが……。
「誰か、私のこと犯してくれないかなぁ……なんて思ったこともあったんですよね、ぶっちゃけ(笑)」
1対1のハメ撮り中、そんな告白をしたのは……紀子ちゃんという27歳のOLでした。
というのも彼女、ちょっと独特というか、味があるというか……ご本人いわく「残念な顔」をしていたんですね。
彼女がエロ本モデルの面接に現れたときは正直、(あ~、こりゃ目線入れなきゃダメだろうなぁ)と思いました。
エロ本ではよく見かける、目の上に被さってる黒い線ですね。
あの目線っていうのは魔法みたいなもので、とんでもない豚っ鼻だったり、目がいって仕方ないくらいの出っ歯だったりしない限り、目の部分さえ隠しちゃえばブサ子ちゃんが3~5割増しで可愛く見えるようになる、っていう便利なものなんです。
ただ、エロ本製作費的には、
・可愛くて顔出しOKの子=ページ数が稼げる=ギャラを高くしても元が取れる。
・顔出しNGで目線を入れる(もしくは紀子ちゃんのようにあえて目線を入れる)=ページ数が稼げない=ギャラを安く抑えなきゃならない。
という方程式を元にギャラを決めていたりするので……。
「ごめんね、今そんなに稼げるお仕事がなくてさ。2万円でハメ撮りっていうのならすぐにでもお願いできるんですが、どうですか?」
面接の最後に、彼女にそう言ったんですね。
2万円で本番ありなんて、そりゃもうエロ本モデルのギャラとしては最低ラインだったんですが……。
「ホントですか? え、やります、やります。ありがとうございます。私、ブスだから仕事もらえないんじゃないかと思ってたから、逆にすみません(笑)」
と紀子ちゃん……いやぁ、顔はともかく彼女、何事にも前向きって感じのポジティブ女子だったんですね。
てなわけで面接から数日後、紀子ちゃんとラブホにしけこみ、1対1でのハメ撮りを開始したんですが……。
(ブサ子ちゃんだから男性経験も少なくて、プレイはぎこちないんだろうなぁ)
なんて勝手に想像しながら撮影に臨んだ僕。
ところが!
「ちょ、ちょっと紀子ちゃん、フェラ、上手すぎやしませんか……あ、やば、ちょ、待って、あ……あああっ」
ってくらいのテクを披露され、あっという間に口内発射させられてしまったんです。
僕は、彼女がどんな経験を積んできたのか気になって、思わず聞きましたよ。
「どこで覚えたんすか、そのフェラテク!」
って。
すると、彼女が語りだしたのは……黙って待っているだけでは「性春」を謳歌できなかった、ブサ子ちゃんのちょっと切ないお話だったのです。
「ホント、この顔のせいで、小中高から大学まで、ぜんっぜんモテませんでしたねぇ。だから初体験も25歳。社会人になってからなんですよね」
と言う紀子ちゃん。
しかし、初体験の相手とは上手くいかず、1か月でフラれてしまったんだそうで……。
「それでも初体験含めて4~5回はエッチしてて、ようやく気持ちよさが分かってきたってときだったもんで……フラれてからはモヤモヤしっぱなし。もう毎日オナニーばっかしてたんです(笑)」
ところが、そんな紀子ちゃんが、ある日を境にヤリマンになるんですなぁ。
「私、顔はブサイクだけどポジティブシンキングじゃないですか。だから女友だちは多くて、よく合コンに誘われてはいたんですよ」
ほら、あれですよ。可愛いい子がブサ子ちゃんを合コンに誘って出汁にして、自分をより可愛く見せるっていう非道のテクニック(笑)。
もちろん、男たちの視線は可愛い子に集中しますよね。
「でも、必ず何人かの男が、カワイ子ちゃん争奪戦から離脱するじゃないですか。私、そこを狙えばエッチできるかもしれないじゃん、って気づいちゃったんですよねぇ(笑)」
そして、彼女がとった作戦というのが……?
「話を下ネタにもってく作戦(笑)。これが、ほろ酔いの男には効果抜群なんですよねぇ(笑)」
聞けば、合コンも3軒目に差し掛かったあたりで発動するらしいのですが、定番の入り口はこう。
「Aさんって、AV観ます? あ、やっぱ観ますよねぇ(笑)、何系が好きなんですか? へぇ、OL系ですかぁ。実は私もAV観るの好きなんですよぉ。エッチのテクニックとか、勉強になるじゃないですかぁ。でも私、顔がブサイクだから勉強しても試す相手がいないのが悩みなんですよねぇ、あはは」
合コンで可愛い子争奪戦から離脱し、(あ~あ、ヤル気まんまんだったのになぁ)なんて状態のほろ酔い男子がこんなことを言われれば、いくら相手がブサイクちゃんでも、そりゃ射精欲にかられるというものですよ。
「マジで? 俺でよければ練習台になるけど?」
ってね。
かくして、参加する合コン、参加する合コンであぶれた男たちを食いまくったという紀子ちゃん。
「お酒の入ったチ〇コを勃たせるのって、けっこう大変なんですよね。でも、勃ってくれないと私に挿入してもらえないじゃないですか」
仰る通り、飲んだ後に射精したい気分になって、勢いで風俗行くけど結局勃たず終いなんてこと、よくありますもんね。
「だから舐め方とか色々変えてみたり、舐めながら相手の乳首とかお尻の穴とかを同時刺激したり……とにかく色んなことを試してるうちにホントに上手くなっていった、って感じですかねぇ(笑)」
そして、テクが上達するにつれ……彼女のフェラテクに感動してリピートする男性もポツポツ現れたそうで。
「こう見えて、セフレは何人かいるんですよ。とはいえ私は、向こうが出したくなったときに呼ばれるだけの、都合のいい女って話なんですけどね(笑)」
それでも「セックスできなくて悶々としてるだけの日々よりよっぽど楽しい」と語る紀子ちゃん……。
あれから7、8年が経ちますが、彼女どうしているかしら?
色んな男とセックスするうち、彼女の外見も全部受け止めてくれる運命の人に巡り合えてるといいんですけどね。