美咲かんなエッセイ:ふしだらな気持ち「夢の話」

セクシー女優・美咲かんながふしだらな日常を綴る連載エッセイ

 皆様、あけましておめでとうございます。2021年もよろしくお願いいたします。

 イベントごとにとらわれない環境で育った私の暮らしは、クリスマスでも正月でもあまり変わらず、普段通りに近い過ごし方をしている。

 幼い頃はお年玉をもらったりおせちを食べたりということもしたが、物心がついたくらいの頃から、徐々にそういう機会も減った。

 全く何もしないわけではなくて、お餅を食べたり正月の特番を家族で見たり、我が家なりの過ごし方や習慣はある。寂しい暮らしだと思われるかもしれないが、イベントごとがなくても悲しいとは思わない。

 この冷めて面白くない性格は先天的なものか後天的なものかわからないが、おそらくどちらもあるだろう。

 さて、新年の始まりといえば君たちは何を思い浮かべるだろうか。年賀状、宴会、初日の出、初夢…。

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美咲かんな

夢の話

 「エロい夢が見たい」とか「夢の中でしかロマンスがない」みたいなことをこのエッセイでもたまにこぼしているのだが、実は頻繁に夢を見る方だ。

 見る夢の内容は大体似ていて、特に「エロい夢」か「バイオテロの夢」のどちらかであることが多い。もちろんそれ以外のストーリーのときもある。絶対毎日見るというわけではないが、かなり頻繁なので毎回内容を把握しきれていないことも多いし、起きると忘れてしまうこともよくある。

 「バイオテロの夢」は自分のトラウマや恐怖の感情からきているのではないかと思う。文字として記録するのも嫌なので、詳しいことはあえて書かないが、ストレスを感じたときに自分の嫌なものの夢を見るのは納得できる気がする。

 「エロい夢」を見る理由もよくわかる。

 エロに興味をもち続け、エロが好きでエロと共に生きてきた人生だ。夢だってエロくないわけがない。ひとつ勘違いしないでいただきたいのは「エロ=セックス」ではないように、私がいう「エロ」の幅は非常に広いということだ。

 プライベートで恋愛に恵まれないのでせめて夢の中くらいは…なんて上手いこといくわけもなく、夢の中でさえもそう簡単にセックスにはありつけない。さすが自分。完全にロマンスの神様に見放されている。

 なんかちょっとエッチな雰囲気くらいまではいけるのだが、その先に進む前に目が覚めてしまったり、場面が変わったりしてしまう。もしかすると記憶にないだけでめちゃくちゃエロいことをしているのだろうか。そうであってほしい。例え記憶に残っていなくても――。

 夢を見るのは楽しい。夢の中で起こる出来事によって実際絶頂してしまう(男性でいえば夢精)こともあるし、寝ながらめちゃくちゃ涙を流していることもある。素敵な夢も嫌な夢も沢山見るので、寝起きでどっと疲れていることもしょっちゅうなのだが、正直、映画を観るよりも舞台を観るよりも、小説を読むよりも面白い。

 「他人の夢の話はつまらない」というのが通説らしいので、内容を詳しく人に話したことはない。記憶が結構曖昧で、話せるほどちゃんと覚えていないし、夢の面白さというのは自分の世界観とか脳内で見た映像ありきだ。どんなに頑張って伝えたとしても所詮は夢の話…よほど巧みな話術でもあれば別だが、今後も見た夢について人に詳しく話すことはないだろう。「夢の中でイッちゃいました!」くらいは報告するかもしれない。

 「今自分が夢を見ている」と自覚すると、夢の中で好きなように行動したり思い通りに状況を変化させたりすることができるようになるらしいが、思い通りじゃないから面白いような気もする。人生だってそうだ。思いがけず嫌なことばかり重なったときは絶望してしまうけれど。ちなみに、夢の中で好き勝手やってみたい人は「明晰夢」で検索して訓練してください。

 初夢の定義は諸説あるらしいが、その年最初に見た夢ということでいいのではないかと個人的には思っている。毎年1番はじめに見た夢のことなど覚えていないけれど、「一富士二鷹三茄子」的な縁起のいい夢をいつか見てみたい。でも、どうせ見るならやっぱり縁起のいい夢よりエロい夢がいい。だって、好きなんだもん、エロい夢。

 「2020年私が見たエロい夢大賞」は「手コキしたら精子が天井まで届いて感動した夢」だったので、2021年1発目のこのエッセイがアップされる頃にはそれを超えるスケベな夢が見れていますように。今年もいっぱいムラムラしたい。

美咲かんな

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【美咲かんな】
生年月日:1994年7月3日
スリーサイズ:T158・B85・W58・H88(cm)
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