ワンプッシュで甘く切ない青春時代のアノ体験が蘇る!
キミは覚えているか? 高校生の頃の放課後、女のコと二人きりで教室に残った夕方のあのときめきを。初めて彼女の部屋に入った時に感じた女子の匂いを…。
生暖かい空気に汗のような臭みと皮脂と分泌物の甘い匂いが入り混じり、それでいてイヤな香りではなく、むしろ好んで嗅いでいたい若い匂い――。
香りには記憶を呼び起こさせる機能がある。タマトイズから新発売された香りグッズ『女子校生の脱ぎたてシミパンツの匂い』を嗅いだ時、筆者の頭にも若かりし頃のかぐわしい思い出が蘇った。
パッケージに描かれたイラストは、女子校生ぽい女の子が気まずそうにパンティを広げて見せている。その白いパンティのクロッチ部分には、縦長にシミが浮いているのがわかる。それは汗なのかオシッコなのかそれとも…。
さらに、女のコの股の間からは、お尻の肉もチラ見えしていることに気づく。普通ならこの部分はパンティで隠れているはずだが、それが見えない。…ということは、今、彼女は手に持っているパンティを脱いだばかりということだ。
商品名を見事に表現したイラストに感心しつつ、パッケージから中身を取り出すと、シンプルなアトマイザーが。キャップを外してヘッド部分を手の甲に向けてワンプッシュすると、予想に反してフローラルな香りが漂った。
「これが女子校生の脱ぎたてホヤホヤのパンツの匂いなのか…?」
そう思ったが、その花の香りの向こう側にほんのりと汗と脂と女の香りがあることに気づいた。それを感じた瞬間、思い出が蘇った。どんよりとした思い出も、花畑の中での記憶のように。
さらにパッケージを観察すると、おもて面には「リアルな匂いに大興奮」「香りの専門家が真剣に製作した本物の匂い」とあるが、これはきっと本物の匂いそのままではなく、フレグランスとして使用できるように改良したという意味に違いない。
そして裏面には、「ドキドキする女子の性的な匂い」とあり、側面には「女子校生のフェロモンたっぷりのいい匂い」「脱ぎたてパンツの恥ずかしいシミの香り」「匂いで感じる新感覚」「女性特有の匂いを詰め込んだ香りグッズ」「衣装に匂いのアクセントを」とある。
そしてこうも書かれている。
「あのとき感じたあの匂いをもう一度」
と。
筆者が感じたこと全てがすでにパッケージに書かれていたのだ。
手洗いが励行されている今、出かける前にハンカチにワンプッシュしておけば、手を拭くたびに花園で女子校生のシミのついたパンティを探す犬の気分が楽しめる。
また、女の子にプレゼントすれば、彼女が通った後には女子校生の脱ぎたてパンティのシミの残り香が。ひとりニヤリほくそ笑み、悦楽に浸るのもまた楽しい…。
(写真、文/松本雷太)
■タマトイズ『女子校生の脱ぎたてシミパンツの匂い』