「そういえば、さっきポルノ映画館の前で立ち止まってたけど、興味あるんですか?」
何の気なしにそう尋ねてみると、
「興味あるっていうか…昔、けっこう行ってたんです。初めてポルノ映画館に入ったのは、28歳のときだったんですけどね」
特別なことを話すふうでもなく喋りだした裕美子。
「そのとき付き合っていた彼氏が少し変態で(笑)。私をポルノ映画館に連れて行って体とかを触ったり、周りの男性客に見せつけるのが好きな人だったんですよ。真夏に超ミニスカートを履かされて、ノーブラで買い物をさせられたりして」
過去のこととはいえ、過激な変態行為をさらっと告白するじゃありませんか。
「もちろん、そんな変態系の男と付き合ったのは初めてだったから、最初は戸惑いましたけどね。でも、嫌いじゃなかったんです、私も(笑)」
彼の性癖に付き合っているうち、変態行為で興奮するようになっていったんだそうです。
しかし、付き合って2年後、彼に振られることになってしまった裕美子。
未練を残しながらも彼のことは諦めて次の恋を探そうとするも、なかなか彼氏ができなかった時期が長引いたそうで…?
「彼と別れてセックスする機会がなくなっちゃったから、どうしてもオナニーしたくなるじゃないですか。で、自分でアソコをいじっているとね…思い浮かぶのが、映画館で露出させられてるときの自分の姿だったんですよ」
誘われた女子会に参加するため久々に訪れた都内の某・繁華街で記憶がフラッシュバックしたのも、悶々とした日々を過ごしている中だったそう。
「駅から居酒屋に向かう途中にあったのが、彼に連れて行かれて露出してた映画館だったんです。”あ、ここだったんだ”ってビックリしたんですけど…」
お酒を飲み進めるうち、昔の記憶がどんどん思い出されてきてしまい、女子会トークも上の空。
そして!
「少し酔っぱらった状態で友人と駅で別れて、私、フラフラと映画館の方に向かって歩いてたんですよね」
ポルノ映画館に入った裕美子。
厚い扉を開けると、スクリーンの薄明かりの中、女優の喘ぎ声が大音量で聞こえてくる。
コツコツとハイヒールの音が館内に響くと、まばらな男性客が一斉に裕美子の方を振り向いて…。
「その瞬間、アソコが濡れるのが分かるくらい興奮しちゃった」
そう言うと、いったんお茶を口に含んだ裕美子。話の先を促すと、ニンマリ笑って話し出します。
「でね…私、真ん中辺りの座席に座って、以前彼に命じられてしたようにオナニーを始めたんですよ。スカートをまくってパンティに指を入れると、家でするときとは比べものにならないほどビチョビチョになってて(笑)」
すると、ポツリ、またポツリと彼女の周りに集まってくる男性客。
「少し酔っていたのもあったけど、すごく大胆な気持ちになっちゃって。前の座席に広げた両足を乗っけて、アソコを見せつけるようにパンティを横にずらして…指まで挿れてグチュグチュ掻き回しちゃった。そのうち指1本じゃ物足りなくなって人差し指と中指を両方挿れて…」
男たちの視線を感じながら、頭が真っ白になるほど快感に没頭したという裕美子。
その日以降しばらくは、ムラムラするとポルノ映画館に出掛け、見知らぬ男たちに見られながらオナニーするようになったんだとか。
いや~、昔のポルノ映画館では、こういうことが暗黙の了解的に許されていたんですねぇ。裕美子のような単独女性は少なかっただろうけど、露出好きの変態カップルは相当数、出入りしていたようですから。
ポルノ映画館には行ったことがないというあなた、全館閉館なんてことになる前に、この機会に足を運んでみてはいかがです?
あ、でも…場所によってはホモの方々のハッテン場として利用されてるポルノ映画館もありますので、下調べしてからにした方がよさそうですけど!