「よお」
智子は驚いた表情を見せる。
「なんだよ久しぶりの再会だって言うのに」
飯島は強引に部屋の中に入る。
「帰って」
「12年のお勤めが終わったのよ。ずるいよな、お前らだけ逃げちまうんだもんな」
「お願い、帰って…」
「お前らで事務所の金を山分けしたってな…返してくれるか?」
黙る智子。
「そうか、旦那に返してもらうか」
その言葉を聞いて、智子は意を決したように部屋を離れる。そして「1000万入ってる。これで許して」と紙袋を飯島に渡した。
その時、智子の携帯が鳴った。康太からだ。
「システムの調子が悪くて、会社から帰るの遅くなりそう。だから料理作らなくて大丈夫だよ」
智子が電話を切ると、飯島が笑った。
「お前、いい奥さん演じてるんだ。売春斡旋グループで何人も友達売ってきたお前が」
飯島はさらに続ける。
「旦那が帰ってこないなら、あとは残ったお金をどうやって返済するかのお話だな」
飯島はズボンを脱ぎ、ソファに座った。
「早くしろよ。これからも幸せな家庭、続けていきたいんだろ?」
智子は怯えた表情で近づく。
「咥えろ」
智子は今の幸せな日常を守るために、泣きながらしゃぶる。
「やる気のないしゃぶり方してんじゃねえよ」
飯島が智子の頭を押さえて、強引に奥まで咥えさせる。
「もうやめて…」
智子は泣きながらすがる。
そんな智子のパンツを強引に脱がし、飯島は後ろから挿入する。
「やめて…」
「お前のアソコは昔のまんまだな」
飯島は激しく腰を振り、一度抜いて智子に肉棒を咥えさせる。
そして再びバックで挿入。
「もうやめてえ!」
犯され、泣き叫ぶ智子。
しかし上田は止めることはなく、智子の中に出したのだった。
「さあ智子、もっと思い出させてやるよ」
飯島は注射器を取り出す。
「いやだああ!」
智子は叫ぶも抵抗できない。注射をされて、手マンをされると、どんどん呼吸が荒くなっていき、壊れたように乱れた。
そして飯島の肉棒が挿入されると、さっきとは打って変わり、アヘ顔のような狂った表情を見せる。
快楽に抵抗できず、智子は再び中で飯島を受け入れたのだった。
「あとまだ二本あるから、まだまだ楽しめるな、智子」
その日の夜、何度も飯島にヤられた智子は体をずっと震わせたまま裸でソファに横たわっていて、動けない。
真っ暗な部屋の中、康太からの着信音がただ虚しく悲しく響いている…。
強引にヤられたことにより、新たな快感に目覚めてしまった美奈子と、幸せな生活をただブチ壊された智子。是非はともかく、強引な性行為というのは、犯された人物の生活を一瞬でひっくり返す力を持っている。本作は、遠くかけ離れたようで実は日常に潜んでいる“性の狂気”を描いた作品だ。
■FAプロ『性暴力』