酒の勢いも相まって、甘美な誘いに身を委ねたくなる。だが、断固拒否。自分には心の決めた相手がいると伝える。
「え? アケミのことが好きなんですか? そっかぁ。なんかショックです」
…なんで名前を知ってんの!? そうツッコミしようとした瞬間、急に視界がぼやける。希望ちゃんはこちらの様子を見てすかさず水を差し出す。これを飲めば少しは落ち着くかと思いきや、急にブラックアウト。
「じゃあワタシ、お風呂に入ってきますね。先輩とエッチなことをいっぱいするために、カラダ、キレイにしてきますね」
彼女の声が響いてくる。ええええええええええええええ!? 聞いてないよぉ~~。
どれくらいの時間が経ったのだろうか。そろそろ帰ろうと自分のバックを引き寄せるも、近くにいた希望ちゃんがそれに目ざとく気づく。
「ダメですよー。それともワタシとエッチなことをするために部屋を片付けていたんですか?」
彼女は、上はパーカー、下はパンツという部屋着風の姿。
「なんで片付けていたのか。言ってくれないとわからないですよ」
と迫り、いつのまにか自分の足の間に座っている希望ちゃん。距離を取ろうとするのだが、なぜか身体が動かない。
「酒も回ってきて。薬も回ってきて、カラダが言うことを効かないですよね」
やられた…。だが、こちらの戸惑いもお構いなしに、
「ワタシとキスしたくないですか?」
と満面の笑みで許可を求めてきた、その直後、
「もちろん。いいですよね?」
無表情でダメ押し。この有無を言わせない態度がヤバい。動けないことをいいことに、こちらの唇や手を舐めまくる。かわいい後輩はなんと、超ド級のメンヘラ系肉食女子だったのだ…。
「先輩。ワタシとキスできて幸せですよね、ね」
こちら言うことなど聞く耳持たず。会話のキャチボールはどこへ!? その後も顔を舐め、さらに手を舐め回す。舐めっこのあとは触りっことばかりに、希望ちゃんはこちらの手を服の上から胸に当て、「触って」とリクエスト。グズグズしていると、
「触らんかい。はよ」
と凄んでくる。これは地雷を踏んだらかなりヤバイパターンだ。気迫に負けてこちらが揉み始めると、アン、アンと嬌声をあげる。そして、さらに快感を求めるべく、服を脱いで直で触るように要求してきた。
おっかなびっくり、おっぱいを揉んでいく。超怖いけど目の前におっぱいがあったら揉んじゃうよね…。だが、彼女の感情を逆撫でするのは避けたい。ソフトタッチを心がけ、さらに乳首にまで指をかける。
「自分から乳首を触るなんてワタシのこと好きだったんですね」
いや、そういうわけではないんだけども!! 上の次は下とばかりに立ち上がり、笑いながら股間を触るように指示される。少しでもためらう素振りを見せると、冷たい声で
「触ってって、ほら」
この豹変っぷり。しばしイジらせていただいていると、「ぐちゃぐちゃになったぁ」と満足気な希望ちゃん。ようやく一息つける…と思いきや、
「こんなんで終わると思ってんの。もっと。はやく」
冷たく低い声で “おかわり”を要求。さらに強く刺激を与えると、ひときわ声を出して昇天。だが間髪入れず、「イッたばかりやから」とパンツを脱いで股間を目の前に突きつけてきた。
「なに!? 嫌がってんの? いまのは嫌がってたらあかんて」
言うが早いか、女性器を顔に押し付けてくる。
「先輩は、あたしのそこまで愛してくれるよなぁ。舐めて」
想いが重すぎる…。クンニを一通り終えたあとは後ろ向きになり、お尻を触ることを強いてきた。手のひらを使い、ヒップをマッサージするかのように揉んでいると、
「あたしと、アケミ。どっちが好きなん?」
思わず手が止まる。