「あぁぁあああ」
後ろから突かれながら、ハルは大きく身体を痙攣させた。
反対側の男も絶頂に達したようで、身体を震わせていた。ハルの下の女の子は汗だくで、放心したようにグッタリと脚を大きく開いて倒れていた。
私はハルの尻をつかんだまま、肉棒に残った精液をドクドクと絞り出す。徐々に縮んで行く肉棒を抜き取ると、ハルの膣からプシュウと空気が漏れ、中出しされたように泡立った白い愛液がトロッと溢れ出た。
ハルは下でぐったりしている女の子の横にバタンと倒れ落ちた。私もそのままハルの横に寝転んで、ハァハァと荒い呼吸をしながら息を整えた。
向こう側の男も放心したように床にペタンと座り込み、ぶらんと垂れた肉棒からコンドームを外してティッシュで拭いていた。
私も寝転んだままティッシュを取って自分の肉棒を処理し、丸めて隅のゴミ箱に捨てた。これだけの男が精を放ったので、なんだか部屋の中が臭っていた。
私とハルはしばらくそのまま横になっていたが、先にイッた男たちはそれぞれ立ち上がって、ハルに頭を下げて部屋から出て行った。
最後にバーテンの男が近づいてきて、汗をティッシュで拭きながらハルに言った。
「どうでしたか？ ご希望どおり楽しめましたか？」
「もう、すごかった。最高のパーティーね。病みつきになっちゃう」
私は横で聞いていて、すごい女性だなと改めて思った。
バーテンが部屋から出て、私とハル、それから女の子と眼鏡の男のカップルが部屋に残された。
「楽しかったね」
とハル。
「もうすごすぎて死んじゃいそう」
と女の子。
「大丈夫よ。女は死なないから」
確かに、ハルならいつまでもセックスしていられるに違いない。私たちはシャワーで汗を流してから上着を着て、メインフロアに戻った。
バーカウンターに戻ると、
「すごかったですねぇ」
「いやあ、いいもの見せてもらいました」
と、部屋の外から観ていたらしい人たちから声をかけられた。ハルは嬉しそうに返事をしていた。
バーテンが戻ってきて飲み物をつくってもらい、私たちはさっきの乱交について話をした。カウンターには簡単な食事や菓子が用意されていて、私とハルはそれで食欲を満たした。
それからしばらくして客が増えてきて、店は盛り上がり続けた。その後もハプニングが起きて、ハルは何度かちょっかいを出しに行って楽しんでいたが、私たちのような乱交パーティっぽいハプニングは起きていなかった。
私はさっきセックスをした女の子とイチャついたりしていたが、夜も更けてきたこともあり、名残惜しかったが、ハルと一緒に店を出た。
時計を見るともう23時を回っていた。店に入ってから5時間以上が過ぎていたことになる。
「ハルさん、どうだった？」
駅に向かって一緒に歩きながらハルに聞いた。
「もう最高。たけしさん、どうもありがとう。楽しかったわ。1人で来てたら、きっと楽しめなかったと思う」
腕を組みながら一緒に新宿駅に向かい、そこでハルとは別れた。
LINEを送ると、すぐ返事が来た。
「今日はどうもありがとう。最高だったぁ」
「こちらこそ楽しかったよ。また一緒に来れるといいね」
「うん、また来ましょうね」
数日後、ハルはパリへ帰って行った。
その後もハプニングバーのことや、日常のセックスの話をLINEでやり取りしているが、相変わらずハルは気まぐれだった。急に既読になったまま返信がこなくなったかと思うと、しばらくして「またハプニングバーに行きたいわね」というメッセージが届いたりする。
塩対応は性格なので、またいつかハルが帰ってきたときに一緒にハプニングバーへ行ければいいなと、楽しみにしている。
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