それほど広くない部屋の中に三組のカップルが絡み合っている。3人の女はそれぞれ嬌声をあげ、性器同士が絡み合うグチャグチャという音が響いた。
私の後ろで男が女を立たせ、バックで挿入した。女は私の肩に手を置いて歓喜の声をあげる。最初の肉感的な女はハルがフェラチオをしている男ににじり寄って、乳首を舐め始めた。
ハルは細身の男の肉棒を口から離すと、激しく喘いだ。
「あっ、すごい、すごい、いやらしい、すごいすごい」
「こういうセックスがしたかったんでしょ」
「あ、もうダメ、イッちゃう、イッちゃう」
「ハルさん、まだダメだよ、まだイッちゃ」
「いいの。いいの、すごい、すごい」
今度はすぐ横で細身の男と肉感的な女がセックスを始めた。
ハルは横の女とキスをしながら、私の身体に脚を巻きつける。
「すごい、すごい、イッちゃう、イッちゃう」
激しく腰を振ると、ハルは大きく身体をのけぞらせて、ひときわ大きな声で喘いだ。
「もうイッちゃう、いや、もうダメぇええ」
下半身が脚でグイッと引っ張られ、私はハルの奥底めがけて精を放った。
「おぅぉおおぅぉおお」
獣が吠えるように、ハルは絶叫してピクンピクンと痙攣した。
私はハルの口にむしゃぶり付き、ゼイゼイと荒い呼吸をしながら、舌をまさぐった。
私たちの横では、2組の知らない同士の男女がまだ激しくセックスをしている。私はハルとその様子を眺めながら、キスをしたりお互いの乳首をいじったりしていた。ハルの中で私のモノが縮み始めたので、私はコンドームの端を押さえながら、ゆっくり抜き取った。大きく股を開いたままのハルの膣からドロッと白濁した液が流れ出た。一瞬激しすぎてコンドームが破れたのかと焦ったが、濡れやすいハルの愛液が泡だって精液のように白濁したようだった。
「どうだった?」
「気持ちよかったぁ」
汗だくになったハルは、額の汗をぬぐいながらにっこり微笑んだ。
「なんだかクセになりそう」
しばらくまったりしていると、ほかの2組もイッたようで、部屋は静かになっていった。
ハルと私は彼らに目配せをすると、起き上がってシャワーを浴びて汗を流し、用意されていた薄いバスローブのような部屋着を着てメインフロアに戻った。
お店に来た時よりも客が増えたようで、少しにぎやかになっていた。
ほかの客もみんなランジェリーやパジャマに着替えていた。
「今日はパジャマナイトなんですよ」
カウンターで飲み物を注文するとスタッフのバーテンダーが教えてくれた。
「へえ、そうなんだ」
パジャマナイトというが、女の客はスケスケのランジェリーだったり、裸にTシャツ一枚だけ着ていたり、中には何も着てないのと変わらないようなネグリジェの女性もいた。男性は私のようにバスローブ姿が多かったが、裸同然の奇妙な服を着た男もいた。
ハルは男モノの薄手の大きめのシャツを羽織り、前のボタンをほとんど開けていた。シャワーを浴びていたとはいえ、すぐに愛液が滴る体質なので、パンティーが濡れないようにノーパンのままだった。
私たちはストゥールに腰かけ、バーテンが渡してくれたソフトドリンクで喉を潤した。
「お客さんたち、すごく激しかったみたいですね。ほかの人たちが言ってましたよ」
バーテンが私たちに顔を寄せて囁いた。身長が高く、ヒゲをはやしたなかなかのイケメンだった。
「いやあ、それほどでも」と謙遜したが、「うん、気持ちよくハッチャケられたわ」とハルが笑う。
メインフロアのあちこちで、カップル同士がキスをしていたり、身体をまさぐったりしていたが、ほかの客は気にせずテレビモニターに映し出された、セクシーなアイドルの水着ビデオを見ていたり、所在なげに飲み物を飲んだりしていた。
「結構みなさん積極的なんですね」と私はバーテンに聞いた。
「その日によりますよ。今日は積極的な方が多いみたいですね」
「いつもこれくらいの入りなんですか?」
「いえ、もっと深夜になると増えてきます。今日は木曜ですけど、金曜日の夜はすごいですよ」
壁の時計を見ると、まだ7時になったばかりだった。
「あーあ、明日来ればよかったな」
「あんなに激しくエッチしたから、いいじゃない」
「だってぇ、もっとすごいエッチがしたかったんだもん」
「タフだねぇ」
やりとりを聞いていたバーテンが顔を寄せる。
「お姉さんはどういうプレイが希望なんですか?」
「うーん、もっとたくさんの男に囲まれてしてみたい」
「単独男性でも大丈夫ですか?」
「早漏じゃなくて長持ちするならいいですよ」
「お姉さんがご希望なら、他のお客さんに声をかけてみますよ」
「え〜、ホントにぃ? じゃあ、お願いしちゃおうかなぁ」
「ハルさん、大丈夫? 今したばかりなのに」
「大丈夫よ。まだ全然エッチしたうちに入らない」
「じゃあ、バーテンさんが信頼できそうなお客さんに聞いてみてもらえますか? ついでに私のお相手も見つけてもらえると嬉しいな」
「わかりました、ちょっと待っててください」
バーテンは私たちから離れて、どこかにいってしまった。
「たけしさんも、まだ頑張るつもり?」
「だってせっかく来たのにハルさんだけが楽しむなんて、ずるいじゃない」
そう言いながら、私はハルの股間に手を伸ばして、パンティを履いていない裸のままの花弁に指を入れた。相変わらずグッショリ濡れていて、大陰唇のビラビラが指にまとわりついた。
「あん、もう、ダメだったらあ」
私は構わず、ハルのシャツの中に反対の手を入れ、乳首をつまんで愛撫した。
「いやん、もう感じちゃうからぁ」
ストゥールに浅く腰かけさせ、ハルの膣に指を差し込む。
「あん、もう、感じちゃうでしょぉ」
グチュグチュと膣から愛液が垂れてくる。
「あっ、あっ、あん」
指を緩急つけて出し入れすると、ハルは頭をのけぞらせて喘ぎ声をあげた。
ハルが悶えているうちに、バーテンが戻ってきたので、私はハルから指を抜いた。