そして、容器の中はどうなっているのか、匂いの元を確認しようと、閉じられた禁断の扉(フタ)をゆっくり回し、くぱぁとオープン。するとそこには、しっとり濡れそぼった、フレッシュで初々しい、女子校生のサーモンピンクのヒダみたいなつぶつぶが詰め込まれていた。
「ヌルヌルに濡れて、どんな匂いがするんだい?」
恥ずかしがる女子校生のその部分に鼻を近づけると、薫ってきたのは爽やかなオレンジ風の香りだった。
イマドキのギャル女子校生の香りって嗅いだことがないが、こんな感じなのか…。匂いと精神状態は密接に結びついているのはすでに知られているが、アロマ心理学によると、柑橘系の香りはリラックス効果に優れているらしい。
ドライブ中の車内でその香りを楽しむには、ドリンクホルダーに設置するのがベストだ。大きさも位置もベスポジといえる。顔の上半分だけ覗くように見えているギャル女子校生も、さらにかわいくてたまらない! 香りと相まって、心穏やかなドライブが楽しめることだろう。

ドリンクホルダーがダメなら、容器の裏に両面テープを貼ってダッシュボードに貼り付けてもイイし、あまり目立たせたくないならコンソールにそっと忍ばせておくのもイイだろう。知らずにキミの車に乗ってきた友達はきっとこう言うにちがいない。
「あれ、お前、彼女できた?」
そして、クルマを持たない兄貴やオヤジたちは、『ギャル女子校生を助手席に乗せた時の匂い カーフレグランス』を、デスクの隅やテレビの横、ベッドの枕元に置いておけば、オンライン授業やリモートでの仕事にも一役買うだろう。ひとりでも寂しくない生活をフォローしてくれる。
クルマと自宅にひとつずつ『ギャル女子校生を助手席に乗せた時の匂い カーフレグランス』があってもいいかもしれない(笑)。

(写真、文/松本雷太)