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彼女いない歴51年になる筆者。
だが、過去に女性から「好き」だの「愛してる」だのと言われた経験が20回以上はある。それなのに、どうして彼女ができないのか?
答えは明白だ。
今まで愛を告白されたのは、全てベッドの上。さらに、クンニの後に限ってなのだ。
そう。平時で愛を告白された経験は皆無。いずれの時もクンニで感じまくった女性が、感極まって口走ってしまったという形だった。
男性諸君なら簡単に想像できるだろう。フェラチオされている時に、相手の女性が愛おしくて愛おしくてたまらなくなることがある。
その後、行為が終わり平常心を取り戻すと、先ほどまで感じていた愛情が欠片も残っていない…。そんな事態を一度や二度は経験したことがあるだろう。
きっと筆者に愛を告白した女性たちも同じ感覚なのだろう。
これから先も、数多くの女性から愛を告白されるであろう筆者。成就しないと分かっていても、刹那の幸せを味わうためにマンコを舐め続けるつもりだ。
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新宿で待ち合わせ希望です♪
今日は思いっきり発散したい気分なんです!
今から30分後くらいに新宿で遊んでくれる男性いませんか?
見た目にはあまり自信ないけど、
唐田えりかをぽっちゃりさせたような感じってたまに言われます(汗)
カテゴリー:
スグ会いたい
投稿時間:
2020-06-0* 17:50:09
マサミ
地域 東京都
年齢 27歳
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いつものように複数の出会える系サイトをチェックしていると、筆者愛用の【PC★MAX】でこんな書き込みを発見した。
ありきたりの内容だったが、“唐田えりかをぽっちゃりさせたような感じ”という自己紹介の部分に惹かれてしまった。
一昔前なら、“唐田えりか”と言われてもピンとこなかっただろう。しかし、あの不倫騒動のおかげですぐに顔が思い浮かんだ。
ぽっちゃりした感じの唐田えりかだなんて、まさに筆者のドストライク! こんな優良案件を見過ごすわけにはいかない。
即座にファーストメールを書き始める。
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こんにちは、マサミさん。
都内の会社員、ショーイチ・39歳です。
先ほどマサミさんの書き込みを見ました。
私も同じで気持ちいい事をして発散したい気分だったんです。
優しいくらいしか取り柄のない私ですが、マサミさんと楽しい時間を過ごしたいです。
あ!
お返事を貰えたら私の写メを送りますね。
それを見てもらってからで構わないので、検討してもらえたら嬉しいです。
では!
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サクっと書き上げ、ポちっと送信。すると、5分もしないうちに返信が届いた。
速攻で写メ付きのメールを返信し、彼女からの連絡を待つ。
今度は数分ほどで返事がきた。
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顔写真ありがとうございます。
とってもイケメンなので驚いちゃいました。
すっごくドキドキしてます♪
18時30分くらいにアルタ前で待ち合わせでいいですか?
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予想外の反応だった。社交辞令としてイケメンと褒められることは何度か経験しているが、今回は“とっても”の形容詞がついていたからだ。
ウヒョーっ! 恋の予感、キターっ!!
セフレ関係から発展して、もっと深い関係になれるのでは? 唐田えりかに似た感じのコなら、大歓迎だ。
有頂天になりながら待ち合わせ場所に向かうのだった。
アルタ前で胸をドキドキさせていると、約束の時間ちょうどにそれらしき女性を発見。
ん? アレは違うよな…
メールで聞いていたのと同じ服装をしたおデブちゃんだった。
だが、そのおデブちゃんと目が合った瞬間、向こうが軽く会釈してきた。
ふ、ふざけんなぁぁぁぁぁッ!!
胸に抱いていた淡い恋心がガラガラと音を立てて崩れていった。
そのおデブちゃんは、身長150センチくらいで推定体重は70キロを余裕で越えていそうな体型だった。
いくらふくよかな女性に理解のある筆者でも、こんなのは許容範囲の遥か向こう側だ。
蛇ににらまれた蛙のように足がすくんでしまった。
すると、向こうのほうからこちらに近づいてきた。
グヌヌヌヌっ!
ふたりの距離が縮まるにつれ、その顔も分かったきた。
唐田えりかに似ている要素は何ひとつなく、シンガーソングライターの岡崎体育をほんの少しだけ女性らしくした感じだ。
プツン!
これはもはや犯罪だ。善意の塊である筆者の心を踏みにじった罪は重い。
こうなったらただの顔パスで済ましてなるものか! さすがにブスだのデブだのと相手を罵倒することはできないが、「話と全然違うじゃん」と文句のひとつでも言ってやりたくなったのだ。
そう覚悟を決めた瞬間、目の前に立っていたマサミちゃんが話しかけてきた。
「わっ! 写真で見るより本物のほうがずっとイケメンじゃないですか!」
開口一番、そう告げてきたマサミちゃん。
おろ? 案外このコはいいコかも!?
我ながらなんてチョロいのだろう。容姿を褒められた途端、先ほどまでのドス黒い感情が消えてしまった。
「あ、ありがとう。ま、マサミちゃんだよね?」
「はい。今日は来てくださってありがとうございます」
「あ、う、うん」
いつもならここで相手を褒めて様子を窺うところだ。だが、根が正直な筆者は、マサミちゃんを褒める言葉が何ひとつ思い浮かばなかった。
目をウルウルさせて下から覗き込んでくるマサミちゃん。
鬼になれ! 鬼になるんだ、ショーイチよっ!
心の中で内なる自分が叫んでいた。一時の感情で流され、こんなおデブちゃんとセックスしたって後悔するだけだ。
しかし、そうだと分かっていても、鬼にはなれなかった。
筆者のことをイケメンだと言ってくれる女性は貴重だ。そんな女性に冷たい態度を取ることがどうしてもできない。
「こ、こちらこそ、今日はよろしくね」
そう答えるのが精いっぱいだった。
この返答を「OK」だと受け取ったのだろう。急にマサミちゃんが横に並んで身体を寄せてきた。腕組みしてきそうな勢いだ。
さすがにそれは勘弁!!
キュっと脇を締め、隙を見せないようにする。
「そ、それじゃあ、とりあえず歩きながら話そうか?」
「はい♪」
明るい笑顔で答えるマサミちゃん。だが、見れば見るほどシンガーソングライターの岡崎体育に似ている。
思わず吹き出してしまいそうになったので、慌てて彼女から視線を逸らす。
いつものようにホテル街に向かって歩き始める。だが、筆者の気持ちはまだ固まっていなかった。
「ショーイチさんはあのサイト、よく使うんですか?」
「あ、う、うん。たまにね」
「私は今日で2回目なんですよ。ショーイチさんみたいな人も使うんですね」
「ん? どういうこと?」
「だって、ショーイチさんモテそうじゃないですか。そういう人も使うって意外でした」
「も、モテたりしないよ、俺は」
「でも、優しそうだし、イケメンだし、欠点なさそうですよ」
「ち、違うって。俺なんか欠点だらけの人間だよ」
「フフフ、謙遜しないでください」
どうにも調子が狂う。やたらとマサミちゃんがこちらを褒めてくる。
顔パスされなかったことがよほど嬉しかったのかもしれない。
「この辺に来たの初めてです」
「ふーん、そうなんだぁ」
「なんだか怖そうなところですね」
聞いてもいないことをペラペラ喋り続けるマサミちゃん。
こちらはただただ生返事を繰り返すしかない。
そうこうするうちにお目当ての激安ラブホの前に到着した。
「ここにしようか?」
周囲のラブホテルよりグレードが低いので、外観も安っぽい。それを見て、マサミちゃんが文句のひとつでも言ってくれることを密かに期待していた。
もし彼女が嫌そうな素振りをしたら、「じゃあ、今日は止めようか」と言ってサヨナラする気だった。
「はい!」
一瞬のためらいもなく即答してきた。こうなったら覚悟を決めるしかない。
よしっ! 今日はリアルマンコを使ったオナニーをすることにしよう!!
己にそう暗示をかけ、チェックインすることとなった。
部屋にふたりきりとなるとすぐに煙草に火を点ける筆者。
「じゃ、先にシャワー浴びておいで」
彼女をシャワーに行くよう促す。その後、筆者もサクっとシャワーを浴び終える。
室内の照明を暗くして、渋々といった感じでベッドインすることとなった。
バスタオルを体に巻き、仰向けに寝転がっているマサミちゃん。
その状態でもはち切れんばかりのウエストが目立っていた。
ぐぬぬぬっ!
やはり難易度が高すぎる!!
キスする前に、過去に対峙したモンスターたちの面影を思い出す。今までに何度もラスボスクラスの女性とエッチしてきた経験がある。
本当は思い出したくもないが、こういう時には役立ってくれるのだ。
イメージトレーニングを終え、改めてマサミちゃんの顔と身体を見る。
ふっ、この程度なら中ボスクラスだな…
それによく見ればマサミちゃんと唐田えりかにはわずかばかりの共通点もあった。
目の数も鼻の穴の数も同じではないか! それに、味気ないオナホールに比べればよりリアルな快感を味わえるに違いない!!
己を鼓舞しながらキスをする。
チュチュっ!
すぐに顔をあげる。ディープキスに発展しないうちに逃げた格好だ。
そしてマサミちゃんのバスタオルを取り去る。
ふっ、分かっていたさ…
オッパイは辛うじてCカップあるかないか程度のお粗末なものだった。
しかし、これも想定の範囲内。今更この程度でがっかりしたりしない。
乳房なのか脂肪の塊なのかよく分からないふくらみを触り、ゆっくりと愛撫を始める。
「も、もっと強く吸ってください!」
生意気にもこちらの愛撫に注文をつけてくるマサミちゃん。だが、一刻も早くセックスを終わらせるためには彼女の指示に従ったほうが利口だろう。
指先と舌先に力を込める。
「あぁぁぁ、気持ちいいです!」
はい、はい、左様ですか…
諦観しながら愛撫を続けるしかない筆者なのだった。
その後、クンニタイムとなった。
ほっ
不幸中の幸いか、ほぼ無味無臭のマンコだった。
目を固く閉じながらクリトリスを舐め始める。
最初チョロチョロ、中ぱっぱ!
釜を使って米を炊くような感覚でクリトリスを攻めていく。
「好き! 好き! そ、それ大好き!!」
こちらの舐め方がよほど気に入ったのだろう。声を荒げながらそう告げてくるマサミちゃん。
そのまま黙々とクンニを続行。すると、数分ほどでマサミちゃんが絶叫しながらイッてくれた。
むむむっ!?
こちらとしては予定していた10分の1ほどしかクンニをしていなかった。
ここで筆者の悪い癖が出てしまう。
このまま本気のクンニを続けたらどうなるんだろう?
好奇心のほうが勝ってしまった。マサミちゃんの余韻が引いたのを確認してから、クンニを再開することにした。
今度は、クリトリスを舐めながら中指を挿入する。Gスポットを同時に攻めるためだ。
中指を細かく動かし、もっとも敏感なポイントを探り出すことに成功。
クリトリスを強めに吸引しながら、中指の先端を電マのように細かく振動させる。
「あ、あぁぁぁ、好きっ!」
またもやマサミちゃんが乱れ始めた。
「しょ、ショーイチさんのこと好きになっちゃう!」
それはゴメンだ。だが、ここで急に愛撫を止めることはできない。火を点けたらからには、ちゃんと鎮火するのを見届けてあげねばなるまい。
これが可愛い女性だったら、その愛の告白だけで射精していたかもしれない。
だが、マサミちゃんに言われても心はちっとも震えない。
そのまま無言でクリ舐め手マンを行い、再び彼女をイカすことに成功した。
もう十分だろう。ここで攻守交替を申しでる。
彼女のフェラテクは人並みクラスだった。
フル勃起するのに少々時間がかかってしまったが、なんとか使い物になるレベルまで固くなった。
「もうそろそろ入れようか?」
「もっと舐めていたいです」
そんな事言われても困るだけだ。こちらとしてはさっさと射精して彼女から解放されたいのだ。
「これ以上舐められたら出ちゃうよ」
「お口に出してもいいですよ」
いくら性欲の塊である筆者であっても、マサミちゃんクラスのコを相手に連続二回戦は無理ゲー過ぎる。
その申し出を丁重に断り、コンドームを装着。
体位はもちろんバック。可能な限り彼女の顔を見ないようにするためだ。
ヘコヘコヘコっ!
腰を振りだして1分ほどで発射の前兆が襲ってくる。我慢する気はなかったので、「そろそろイキそうだよ」と告げる。
「駄目! もっと入れていて!」
射精を我慢するのは体力をとても消耗してしまう。
「む、無理だよ。このマンコ、締まりが良すぎるよ」
適当に言い訳してから、そのままラストスパートを始める。
ふぅ。
挿入していた時間は1分もなかっただろう。こういう時だけは早漏体質で良かったとつくづく思う。
射精後、余韻を味わうことなくすぐにチンコを引き抜く。そして後処理を開始。
「じゃ、シャワー浴びておいで」
そう促してデートの終了を告げる。
だが、帰り支度の最中にマサミちゃんのほうからLINEの交換を切り出してきた。
こ、こいつ鋼のメンタルなのか!?
こちらのそっけない態度に気づいていないのか、思いがけない提案をしてきたのだ。
その不自由な容姿のせいで、今まで男性に優しくされたことがなかったのだろう。
満足にクンニされた経験もなかったのではないだろうか?
だが、こちらの個人情報を彼女に伝える気にはなれなかった。
「ごめん。スマホは仕事用でしか使ってないから、LINEを入れてないんだよね」
「そ、そうなんですか」
「もし連絡取りたくなったら、またサイト経由で連絡してよ」
「は、はい」
メールアドレスを教える気もなかったので、そう告げて強引に会話を終わらせる。
ホテルを出たところでサヨウナラしたかったが、新宿に不慣れだというマサミちゃんのために駅の近くまで送っていくことになった。
「ショーイチさんはこれからどうするんですか?」
「コンビニで弁当でも買って家で食べるつもりだよ」
「いつもどんなもの食べてるんですか?」
「うーん、普通だよ。カップ麺とかお弁当とかかな」
「それだと栄養が偏ったりしません?」
「どうかな? あまり気にしてないよ」
「よかったら、今度ご飯を作りに行ってあげますよ」
食事の話題をマサミちゃんのほうから振ってきたのは、自宅に行くという口実が欲しかったからなのだろうか? ずいぶんと強引な手段だ。
だが、冗談ではない!!
こちらは一刻も早く今日の出来事を記憶からデリートしたいのだ。再会の約束すらする気もないのに、自宅に押し掛けられるだなんてシャレにならない。
「ごめん。自宅には女性を招かない主義なんだ」
「そ、そうなんですか…」
まだ何か言いたそうなマサミちゃん。だが、もう我慢の限界だった。
新宿駅まではまだ遠かったが、無理やり切り上げることにした。
「この道をまっすぐ行けば新宿駅に出るから」
「え?」
「俺はこっちのほうの路線で帰るから、ここで!」
「え、エッ? あ、あのぉ」
「じゃ、気をつけて帰ってね!」
そう言いながら彼女に背を向けて歩き始める。
もし追いかけてこられたらどうしよう? 内心ヒヤヒヤしていたが、なんとか無事にデートを終えることができた。
その日の夜。出会える系サイト経由でマサミちゃんからメッセージが届いた。
今日のデートのお礼と共に、来週のどこかで会いたいという内容だ。
不細工ちゃんやおデブちゃんには、必要以上に優しくしないというのが筆者の信念。下手に勘違いされては、後々面倒なことになるからだ。
もちろんマサミちゃんにもそうしていたつもりだが、サジ加減を間違っていたのかもしれない。
彼女からのメッセージに目を通した後、返信せず静かにスマホを置いたのだった。
(文=所沢ショーイチ)