澁谷果歩【処女膜再生プロジェクト／day‐8】自粛中マン子、巷で話題の女性専用マッサージ店へ

 

　さてさて緊張しながら部屋に戻れば、ウェルカムドリンクのホットハーブティーが。良い香りだなと顔を近づけると湯気がものすごく熱々で「全然ウェルカムちゃうやん！」て驚いて笑ってしまいました。

　もう喉がセーラーマーズ（最近セーラームーンのレトロゲームばっかりやってて、マーズは火を扱う美少女戦士）。セラピストさんは本気で申し訳なさそうにしてたので、これまた天然のようだったけど、お陰でリラックスできた気がします。

 

いやはや際どいマッサージ

　バスローブを着たままタオルを敷いた布団マットへ座り、いつ脱ぐのかしらと思っていたら「それではお手伝いします」と後ろから紐をほどかれ驚いちゃった。紙ブラ程度で支えた爆乳は紐部分まで垂れるので、ラッキースケベ発生の予感！これは気まずいと、さりげなく自分の手で持ち上げました。気遣い（？）のできる巨乳です。

　しかし後ろからほどかれるのは正面から見ないためだとしても、パーソナルスペースがとにかく狭い。セラピストさんの顔が私の肩の上にある距離なので、「え、近いんですけど〜」と動揺が止まりません。

　トドメは、最後になぜか手をクロスさせられ、その上から彼に同じ格好で抱きしめられました。ツタンカーメンごっこかと不思議に思ったら「バックハグです」とのこと。いや、どゆこと？

　どうやら背後から抱かれるのも女性ホルモンを高めるのためのドキドキ作戦みたいなんだけど、壁ドンと同じく「あの漫画で見るやつー」と思ったら恥ずかしくて仕方ありません。スタッフさんに見られながら映像に撮られているなんて、もはや罰ゲームのような精神状況です。極め付けにハグが施術中にあと2回ありました。

　ちゃんと整体師に研修を受けたというマッサージは男性の力も相まって気持ち良いのですが、いやはや際どい。指先がマン肉ぎりぎりまで滑り込んでくるわ、お尻も大胆に揉まれるし、思わず「そんなところまで!?」って聞いてしまったら、「同性だと触れられたくなくて嫌がる部分も、異性だからこそ心を許せますから」と説得されちゃいました。

　まぁ確かに、女性に際どいとこ触れられても困るけども…。イケメンの特権て凄いなぁ。

　お店のコンセプトは「お家で彼氏にマッサージを受けている」感じなんだって。だからやたら密着するんだけども、イケメンといえど初対面の男性だから「知らない人にこんなことされるなんて」と処女膜再生プロジェクトの意志に背いてるみたいな気分でした。でもでもでも、指を入れられたんじゃないからセーフってことで！

　この仕事で初見ではなく好きな人と、ちゃんと年月をかけて知った相手とだけ触れ合いたいなって確信しました。恐らくもう行くことはないけど、おかげさまでAVで知らない男優さんとエッチしてた頃の自分とはもう違うんだと文字通り身に染みてわかりました。

　セックス目的の恋ではなく、恋の一環としてセックスできますように。去年9月から9ヶ月経ちましたが、10ヶ月目も頑張ります♪

 

 

【澁谷果歩】
東京都出身。
青山学院大学卒業後、スポーツ新聞社を経て2014年にアリスJAPANの専属女優としてデビュー。AV引退後はイベント出演や執筆活動に精を出している。公式Twitter⇒＠Shibukaho