ところが、よくよく話を聞いてみると、そんな単純な話ではないらしく?
「渋谷でモデル事務所の名刺を持ったKさんって人から声をかけられたんです」
と語り始めた紀香ちゃん。ご存知の通り、東京での路上スカウトは迷惑防止条例が適用される違法行為。ですが、田舎娘がそんな話を知る由もなく。
「最初はファッションモデルやりませんか、的な話だったんですけど…気がついたら風俗店ならすぐにお金になるという話になって」
”きみは可愛いからお店のナンバーワンになれる。そうすれば確実に月収100万円稼げるよ”なんてことを言われた気がすると、紀香ちゃん。それでも不安そうな顔をしている彼女を見た男は…。
「もしあれだったら、講習受けてみてから決めてもらってもいいよ。そこでムリそうだった止めればいいじゃん?」
そう言ったそうなんですね。迷っている女性にハードルを下げて提案する。これ、女をダマすスカウトの常套手段ですよ。
で、そのテクニックにまんまとハマってしまった紀香ちゃん。
「なんか親切そうな男性だったし、稼げるって聞いて講習だけ受けてみることにしたんです。そしたら、すぐに風俗店の店長だっていう男性がやってきて…」
ラブホテルに連れて行かれ、実践形式での偽講習がスタート。一緒にシャワーを浴び、お客の体の洗い方、ペニスは消毒液を使って性病の有無を見極めるなど、彼女にとっては知らないことの連続だったそう。
「その後、キスから全身舐め、フェラチオの仕方も細かく教えてくれました。で、今度は男性が女性を攻める番だからと言われて…」
ここからは信頼させるテクニックから”ソノ気にさせる”テクニックのお出ましというわけですね。で、紀香ちゃんも巧みなクンニと指マン愛撫ですっかり気持ちよくさせられちゃった揚げ句?
「気持ちよかったら声を出して。その方がお客さんも喜ぶからね」
「あぁ…あン」
「どこが気持ちいいかいってごらん」
「はうぁ…お、奥が気持ちいいです」
「どこの奥?」
「ああ…ぁぁ、お、お…はうぅ」
「ちゃんと言わないとイカせてあげないよ」
「お、お、オマ〇コの奥ですぅ…ああああッ」
そして、気付いたら膣の中にチ〇ポがずっぽし挿入されていたというわけなんですね。
で、彼女がその後、講習相手の店長の店で働き始めたっていうなら、前述したとおり「あ~、ヤリ目で講習する店長、いるよねぇ」で終わる話なんですが。そう、この後、詐欺に遭ったことが判明するのです。
「スカウトの人から”出勤日が決まったら連絡するから”と言われたんですけど、何日経っても連絡が来ないので名刺に書いてあった事務所に電話したんです。そしたら”うちにKという人間はおりませんが”って言われちゃって。警察ですか? 行けるわけないですよ。なにされたか細かく聞かれても恥ずかしくて答えられないし。それに、青森の実家に報告されると困るし」
話から察するに詐欺グループはスカウト役と店長役の2人組。交互に店長役を演じながら、ヤリ逃げセックスしてたんでしょうな。