――YouTubeをやるというのが戻るにあたっての大きな要素だったんですか?
まりな:要素のひとつではありました。一番はやっぱキャストにもう一回戻りたいなあと。風俗業界がすごい好きで、この業界にずっといられるためにはどう働いて行けばいいんだろうというのが自分の中のテーマなので。その中の実験的な要素のひとつとしてYouTubeをやりたいなと思ってました。
――あの、『悩煩悩チャンネル』でしたっけ、見ましたよ。
まりな:あれはお店のチャンネルで、私もうひとつ持ってるんです。お店の代表と一緒にやってるのが『全力煩悩チャンネル』で、もうひとつ、『本指になってくれますか』っていう、『ホンクレ』っていうチャンネルがあって、そっちは私と私の元従業員と二人、違うお店の者同士がやってるっていう、ちょっと異色の(笑)。そっちも見てみてください。
――あ、そうなんですか。『ホンクレ』ですね。あとで拝見させていただきます。
まりな:『全力煩悩チャンネル』は店と協力する形で、『ホンクレ』は独自路線で(笑)。一応許可とって、「ダメなところはダメって言ってください」って言ってますけど、好き勝手やらせてもらって(笑)。そっちは立ち上げて3カ月で(登録者)2万人ぐらいいきました。
――あ、スゴイですね。じゃあ、希望のひとつは実現できてるってことですね。それが集客にも結びついてる感じですか。
まりな:そうですね。
――『贅沢なひと時』のお店なんですけど、こちらはどんなお店なんですか?
まりな:プレイスタイルはスタンダードなんですけど、会社員やりながら働いてる子や、AV女優の子とかもいて、わりと考え方がしっかりしてるキャストが多いです。お客さんも、ちゃんと話しのできる女の子を求めてる感じがしますね。
――なんか、高級クラブみたいな感じですね。
まりな:そんな面もあるかもしれません。頭良さそうな子が多くて、「リケジョ」で売り出してるコがいれば、美術系のコもいたり。
――じゃあ、お客さんもやんちゃなお兄ちゃんというよりは、ちょっと年齢のいったサラリーマン…。
まりな:ですね。お客さんも仕事バリバリやってる感じの人が多いので、私も接客しながら仕事の話とかしちゃったりします。
――じゃあ、おいたをするようなお客さんはいないですかね。
まりな:割とキレイに遊んでくれる方が多いですね。
――キャストさんにとっては働きやすい職場ではありますね。
まりな:そうです働きやすいです。
――その店なんですけど、4月20日から5月6日まで休業…。
まりな:そうですね、暗闇期間(笑)。
――暗闇…(笑)。私がザッと調べたところでは、デリヘルではもう1店舗ぐらいしか完全休業してるところはなかったんですけど、社会的なことを非常に考えて営業されているお店なんだなという印象です。従業員やキャストさんに対する保証の件など、大変責任感のある経営者さんなんだろうなと思います。で、その期間中ですが、まりなさんはどうやって過ごされていたんですか?
まりな:基本的には家にずっといる生活だったんですけど、私の場合は『煩悩チャンネル』もあれば『ホンクレ』の撮影もあるので…。実は、相方のもう1人の風俗嬢と共同生活しているので(笑)、一緒に撮影しても、「集まってる」とは言われない状況だったので、撮影ばかりしてました(笑)。
だから良かったのかなと思っていて、風俗以外に頑張れることがなかったら、もっと悶々と病んでいたなぁと。お店のチャンネルもあるし、発言できる場所があるっていうのと、自分の努力する先があるということでかなり救われました。
――そうですね。サラリーマンはやることがないって嘆いていて、それが悩みだという人が…。
まりな:ありますね。私も心折れそうになったんで、みんな病んでるんだろうなって。不安でしたね、いつまで続くかわかんないっていうのが。もう少し続いたら他のバイト探してました(笑)。