他のジャンル同様、アダルト業界も新型コロナ禍に巻き込まれ、現在、AVメーカー、AV女優、アダルトショップ、ライブハウスなどの多くが活動を自粛している。
この未曽有の危機をアダルト業界がどう対応し、今後、どう対策を施し活動再開していくかを様々な関係者にインタビュー、アフターコロナの世界を語ってもらった。
最終回は人気CS放送局のパラダイステレビプロデューサーにして、ライブハウス・レフカダ新宿のイベントプロデューサーでもある吉永あずきさんをインタビュー。アダルトエンタメ界に明るい未来は見えるのか?
――今回は吉永さんにライブハウス運営とアダルト系イベントプロデューサーとして新型コロナ禍の影響をお聞きしたいのですが、このレフカダ新宿はパラダイステレビが運営しているライブハウスですか?
吉永あずき(以下、吉永):パラダイステレビの母体であるリーレ株式会社が運営しています。
――レフカダ新宿は設立されて何年目ですか?
吉永:今年で9年目です。
――吉永さんは月に何本、このレフカダ新宿でイベントを担当していますか?
吉永:月に10本くらい、多い時だと15本くらい担当します。
――レフカダ新宿全体だと月に何本イベントを開催していますか?
吉永:ここ数年は20から30本です。
――具体的にセクシー女優のどのようなイベントを担当していますか?
吉永:私が主に運営担当しているセクシーアイドルグループはマシュマロ3d+、マシュマロ3d+teamメレンゲ、ギンギン♂ガールズです。あとはSUKIYAKI MUSICというレーベルを立ち上げたので、そこで関わっている#メイキット、たちまち。というグループもこれから配信等で担当します。
――それらのセクシーアイドルグループは毎月、レフカダ新宿でライブを開催しているんですか?
吉永:マシュマロ3d+、マシュマロ3d+teamメレンゲ、ギンギン♂ガールズ、#メイキットは毎月、開催しています。
――ライブ以外にもセクシー女優のイベントは担当していますか?
吉永:阿部乃みくちゃんや早乙女らぶちゃんのトークショー、AVプロダクション クルーズグループの「クルーズクルーズ」というイベントなどを担当しています。
――相当な数を担当していますね。レフカダ新宿ができたのが2011年ということですが、東日本大震災の時は稼働していましたか?
吉永:震災時、レフカダ新宿はまだありませんでした。
――この危機的状況は吉永さんがイベントプロデュースに関わってからは初めての体験ですね。
吉永:初めてです。2011年からマシュマロ3d+をやっていますが、ライブを中止したことはなかったです。台湾での海外ライブがあった時だけはライブを休んだことがありますけど、毎月、必ず何があってもやっていました。
――去年10月、大型台風で電車がストップした時もありましたが、その時もイベントは開催しましたか?
吉永:その時にラブリーポップスというセクシーアイドルグループのライブがあり、台風で中止にしようかと思ったんですが、メンバーがスケジュールを空けてくれていたので、ライブはやりませんでしたがトークショーはやりました。
――ギリギリの状況でも行ってきたんですね?
吉永:はい。でも、今回、政府からの自粛要請が出たため従わないといけない判断を会社が下しました。