善は急げと、その後近くのホテルへ直行することになってしまった。
ちなみに俺は自分がSかMかなど、それまであまり考えたことがなかった。
とりあえず彼女を攻めることを意識して、まずはベッドでキスして抱きしめる。
酒のせいか身体がほんのり暖かい。俺は自分の手をスカートの中へもぐらせる。
ムワッとした生温かい湿度が俺の手に伝わってきた。
俺は下着越しに彼女のアソコを焦らすように擦ってみる。
「あぅ…あふぅ…」
彼女はふにゃふにゃした声を漏らし始めた。同時に下着も湿り気を帯び始める。
俺は触り続けながら、わざとらしく、
「どうしたの? これ」
と彼女に尋ねる。すると彼女は、
「気持ちいいから…」
と甘えたような声で呟いた。先ほどお店で話していたトーンとはまるで別人だ。
そんな彼女の反応を楽しみながら、自分がSにならなければならないことを思い出す。そして、
「え? 何言ってるか聞こえないよ」
と言いながら、さらにアソコを刺激するように擦ってみた。
「どうしてほしいの? 言わないとわからないよ?」
言葉攻めのせいか指の刺激のせいか、下着のシミがますます広がってきているのがわかる。
「気持ち良くしてほしい…」
彼女は身体を小刻みに震わせながらつぶやいた。
「ふぅーん、じゃぁこれでいいじゃん」
とさらに布ごしに刺激を与える。
「そうじゃなくて、直接して」
「何が?」
「…直接触ってほしい…」
「だから何を?」
手の速度に変化をつけながら詰問すると、彼女はとても恥ずかしそうに、
「…おマンコ…」
と漏らした。