――中国からの観光客がストップして店舗への影響はありましたか?
Yuka:渋谷、新宿店は中国人観光客がほとんどいないんです。だから、中国人が減ったとかは意識していないんですが、中国以外の外国人観光客と東京に来る日本人観光客がいなくなったダメージが大きいと思います。
――売上げ減少の対策はしていますか?
Yuka:対策しようがないので、いま自分たちにできることは何か考えるしかないです。コロナへの対策ばかりに目が行きがちですが、そこにばかりとらわれていると、他の病気の感染についての防御が甘くなってくる恐れもあると思うんです。
――他の感染症とは?
Yuka:性病もありますし、病気ではないですが妊娠もあります。いずれにせよ、どちらも病院に行かなければならないので、私たちができる情報発信と言えば、「STAY HOME」に伴ったアダルトグッズについての知識をSNSで拡散していくのがいちばん前向きかなと思ったんです。コンドームは薬局に行けば売っていますが、扱っているコンドームは一般的なサイズや、素材もラテックスが多いので、ラテックスアレルギーの方もいますし、潤滑剤が必要な方もいます。
あと、アダルトグッズはパートナーがいない方の発散にもなっているので、そういう観点からアダルトグッズの情報を発信することをやっています。通販サイトもあるので、なるべく家から使っていただけたらと思います。
――ネット通販の売上げは上がりましたか?
Yuka:売れている感じです。
――あと、ワイルドワンはコンセプトバーのVIBEBARを渋谷で経営されていますが、通常営業の時間帯は何時から何時まででしたか?
Yuka:通常は17時から23時30分までですが、いまは完全に閉めています。
――営業を停止したのはいつからですか?
Yuka:3月末の週末から閉めていました。個人的にアメリカに友達が多いので、ニューヨークがロックダウン(3月22日)になってから脅威を感じました。これは尋常じゃない事態だなと思いました。スタッフの健康を考えると、週末はどうしても人が密になるので、そこを閉める対策を取らないと、自分の大事な仲間を守れないなと思いました。
飲食店はどうしても会話をするので、感染の可能性も広がります。もし発生させたら全グループのみんなが困るので、新型コロナ禍の前にも消毒は徹底していました。最初は周りから対応が大げさって言われるくらいの対応もしていました。週末休業したり、検温したりとスタッフも戸惑ったと思いますが、いまは社会全体それが普通になっていますよね。
――VIBEBARは飲食店だから、なおさら気を付けましたか?
Yuka:そうです。早めに休業したので問題も起こらずよかったです。でも、いちばんの問題は休業しているのでスタッフが働けないことです。何よりも心が痛い問題です。