そうこうしているうちに順番がくる。ここで俺は「お先に」と店に入ったが、ちょうどカップルが出たばかりらしく、俺の隣にはすぐに彼女が座った。(店の人が気をつかってくれたのかもしれない)
濃厚なとんこつラーメンを堪能しながら、彼女ともお喋りを続ける。いつの間にか距離が縮まっていたので、店を出た後に「お茶でもどうですか?」と誘ってみた。
すると、彼女は「はい」とOKしてくれ、近くのカフェへ。そこでもアツいラーメン談義を聞かされ、少々うんざりしながらも楽しい時間を過ごした。
後日、ふたたびそのラーメン屋へ。ここで奇跡的なことが起こる。俺が行列に並んでいると、店から彼女が出てきたのだ。
あっ! と思って声をかける。彼女も俺のことを覚えていてくれ、その場で立ち話をした。しかし、今回は一緒に並んでいるわけじゃない。俺の順番が来たところで、「じゃあ」と別れたのだが…。
ラーメンを食べ終わって店を出ると、なんと彼女が待っているではないか! 俺は思わず彼女の元に駆け寄った。
それから、その日は夜だったので、思い切ってお酒に誘ってみる。すると彼女の口から思いがけない言葉が。
「うち、近くなのでどうですか?」
と言ってきたのだ。
俺は速攻でOKし、彼女の家へ。