1時間ほど経ち、だいぶナオちゃんが酔っぱらってきたところで、俺は仕掛ける。
「ナオちゃんのLINEを教えてほしいんだけど、今、ケータイの充電が切れてるんだよね。ホテルに一度戻りたいから一緒に来てくれないかな?」
「別にいいけど。でも、えー、どうしようかなぁ。」
「ね! お願い!」
ここはいけるタイミングだと直感的に感じたので、すぐにテーブル会計を行い店を出る。ホテルに向かう途中のコンビニでお酒を購入しつつ、ホテルの部屋まで連れてくることに成功した。
部屋で再び乾杯。ありがとうのハグをしても、彼女はニコニコしていた。その姿をみて、
今日はいける! エッチまでいける!
と思い、スキンシップを仕掛けていった。
しかし、ナオちゃんはさらりさらりと受け流し、なかなか距離を近づけさせてくれない。キスをしようとしても顔を背けられ、太ももを触ろうとしても手をほどかれる。雰囲気的には悪くなかったはずなのだが…。
「また次に会うときに! その時は、ね!」
としきりに言うナオちゃん。
このまま強引にいくよりも次に繋げた方がいいのではないか。そう考えた俺はこの日の進展を諦めて、ナオちゃんの言葉を信じてみることにした。
1週間後、その都市への出張予定を入れることに成功した俺はさっそくナオちゃんにリベンジの機会を申し込んだ。
「○日なら19時から大丈夫だよー!」
と返信もしっかり届いた。
今度こそエッチをするぞ!
そして迎えた当日。朝も昼も何気ないLINEをしていたのだが、肝心の夕方になってから急にLINEの既読がつかなくなった。19時を過ぎてもなナオちゃんからの返事はない。どうしたんだろうかと心配になる。ようやく20時前だろうか、彼女から一通のLINEが届いた。