それはそれで難しい悩みだ。頭のいい彼女からすると、付き合うなら同じくらいに知的で、大人の女性として扱ってくれる男性の方が満足できるのだろう。同じ大学の勉強ばかりしてきた同年代の男性とも、なかなか釣り合わなさそうだった。
だからといって、出会い系サイトで大人の男性を探すのがいいとも思えなかったが、彼女はジレンマを抱えているのだろう。
「たけしさんは、なんでこんなところで女の子と会ってるの? 普通にモテそうなのに」
「モテないよ、全然。ただのおじさんだし」
「そうかなあ、あたしはタイプだけど」
ちょっとドキっとする。
「ありがとう。ここにいるのは、いろいろいろな人と知り合えるからかな。仕事の関係だったら出会えない人たちと話せるし。そうでなければ、ナツナちゃんとも知り合えなかったからね。もちろんエッチもしたいしね」
「あたしも同じかなあ。エッチには興味があるんだよねぇ。でも、気持ちいいっていうけど、その感覚がわからないの。ひとりエッチしてる方が気持ちいいかなって思っちゃう。本当のセックスがどんなだか試してみたいし」
さすがは高学歴リケジョ。探求精神が旺盛のようだ。
「でも、こういう出会い系サイトで会ってエッチするよりも、彼氏をつくってエッチする方がいいんじゃないの?」
「そうやって好きな人ができたらいいんだけど、そう簡単じゃないのよねぇ。性欲って、そういう気持ちとは別でしょ? 理性とは関係なく性欲が生まれたりするのよねぇ」
「じゃあ、いまはエッチしたいの?」
「うん」
「じゃあ、しようか」
そう言って、ナツナの顔を上げさせ、キスをした。今までの反応からすると嫌がるかなと思ったが、素直にキスを返してきた。
「なんかこうしてキスをするのって新鮮」
ナツナは少し興奮してきたのか、トロンとした表情でタレ目を少しうるませていた。しばらくそのままキスを続ける。彼女はキスが好きなようだった。
ナツナは唇を開き、舌を出してきた。舌と舌が触れて、粘膜が交歓し合う。背中に手を回して、細い身体を抱きしめると、彼女は「はあん」と息を吐いた。
キスをしたまま、ブラウスの裾をスカートから出し、ボタンを外していく。スカートのジッパーをおろして、取り去る。黒いストッキングの下に、白いパンティが透けて見えた。 白い下着姿になったナツナは、ほっそりとした肢体もあって心細げに見えた。
「なんか恥ずかしい。あたしだけ脱がされてる」
ナツナは私のネクタイを取り、ワイシャツのボタンを外し始めた。シャツを脱がすと、次にズボンのベルトを外しにかかる。私が首筋に舌を這わせると、「あん」とくすぐったそうに身をよじらせた。
ふたりとも下着だけになると、ナツナは嬉しそうに「同じだあ」と笑った。
ナツナの手を取り、ベッドへ。端に座ってキスをし、ゆっくり身体を倒していく。可愛らしい白のブラジャーの上から胸を揉むと、目を閉じて快感に酔いしれているのがわかった。ブラジャーをずらして乳房を露出させ、ちょこんとついている小さな乳首を舐めた。
そのまま乳首を転がしながら、パンティの上からさすると、そこはしっとりと湿っていた。パンティの中に手を差し入れ、陰毛をかき分けて撫でると、すでに愛液で潤っていた。
「濡れてるね」
「いや、恥ずかしい」
と両手で顔を覆うナツナ。気の強い彼女も、セックスの経験はまだまだ少ない女の子だ。
ベッドに寝かせて、ブラジャーを外すと、ナツナは両腕で隠そうとする。パンティを脱がせるときも抵抗しされたが、かまわず脱がしていく。下着を脇に寄せ、再びキス。腕に隠れた乳房を指でつついた。
「オッパイ、小さいから…」
乳首と乳輪が小さな可愛らしいオッパイだった。