最初に訪れた時には、熟女の店の向かい側には家が建っていた。しかし、次に行った時は、火災だか崩落だかでなくなっていた。残る店も決して笑い事ではなく、箱が先に消えてもおかしくはないのが奇跡の新地の現況だ。
ここまで書いて思ったのだが、当局が天王新地に手をつけずにいるのは、自然壊滅ももはや時間の問題と思っているからではないのだろうか? だとすれば、タイムリミットはそう長くはない。上がる先輩諸氏は、あまり激しく腰を振らず、女性にも建物にも優しくお願いしたい(そんなにボロ屋ではない笑)。
〈写真、文=松本雷太〉