8月が終わって9月半ばになり、そろそろレナの大学の授業も始まるんじゃないかという頃。久しぶりにレナからLINEが届いた。
「たけしさん、お久しぶりです。お元気でしたか?」
「おや、久しぶり。レナちゃんは元気だった? パパとは会ってるの?」
「ほとんど毎日、会ってますよ。そのことで相談に乗ってもらいたいことがあるんですが、お時間ありませんか?」
「今日の夕方だったら時間あるけど」
「じゃあ18時に新宿で会えますか?」
パパとの関係の相談ということだったので、なんとなくイヤな予感がした。私がレナの処女をいただいたり何度もエッチしたりしていたので、セックスの相性的な問題でパパとうまくいってないのだろうかと思った。だが、新宿の歌舞伎町で会った時のレナは、私の予想に反してとても元気で陽気だった。
「久しぶり。元気そうだね」
「たけしさんもお元気そうですね」
「どうしようか。ホテルに行く?」
「うーん、その前に静かな場所でちょっとお話しできませんか?」
「ご飯とかってこと?」
「お茶とかでもいいんですけど、話にくいんで個室がいいかな」
ホテルに行ってエッチするんじゃないんだ、と少しがっかりしてしまった。とりあえず個室のある居酒屋にレナを連れて行った。
「どうしたの、相談があるって言ってたけど。パパとうまくいってないの?」
「パパとはいい関係ですよ。毎日会ってエッチしてますよ」
「えー、毎日なんてすごいねぇ。私と同じくらいの年齢でしょ、元気だねぇ」
「うーん、実はそうでもないんです。最初にエッチした時はすごく元気で、1日に何回もしたんですよ」
「じゃあ、いいじゃない」
「彼、ご家族に内緒のマンションを借りてて、あたしがそこに泊まりに行ってエッチするんです。夏休みの間、ほとんどそのマンションで過ごしてました」
「すごいねぇ。毎日よく体力が持つなあ」
「うーん、でも最近あたしの裸を見たり、あたしがしゃぶったりしても勃たなくなっちゃって」
「えっ? だってまだエッチし始めて2カ月くらいでしょ? まだやりたい時期なんじゃないの」
「そう思うんだけど」
「2カ月でどれくらいしたの?」
「ほぼ毎日会って何回かしてたから、もう100回以上はしてるかな」
パパは50歳くらいだと言っていたが、よくそんなに体力が続くものだ。
「エッチしすぎなんじゃない。ちょっと休ませてあげないと」
「あたしもそう思うんだけど、イヤなんだって。いつもエッチしてないとあたしが浮気をするんじゃないかって心配みたい」
「ふーん」
愛人を囲って置いて、その愛人が他の男とセックスをするのにヤキモチを焼くというのは、なんだかおかしな話に思えた。レナがそれを受け入れているのも不思議に感じた。
「それで、相談したいことって?」
「あのね、たけしさんにパパに会って欲しいの」
私は持っていたグラスを落としそうになった。