令和元年、ちょんの間事情! 一発屋はどこへ… ~ニッポンの裏風俗~

 

 これが年内最後の【ニッポンの裏風俗】になる。読者の皆様におかれましては、どんなフーゾク遊びの一年だっただろうか。

 正直に話すと、筆者的にはすでに日本の裏風俗は終わってしまっているという感を再確認した年だった。ここでいう裏風俗とは、ちょんの間やちょんの間旅館、本ヘル、本サロなど、箱モノ風俗のことをさす。

 現存するちょんの間街は、大阪五大新地と尼崎のかんなみ街が主で、他には川崎の二ヶ所と徳島の栄町がボチボチ程度。高知の玉水町や和歌山の天王新地は、だいぶ以前からやっているか否かもわからない状況だ。特に残念なのは小倉・京町のちょんの間が広い駐車場になってしまっている光景だ。

 過去の風俗遺構として残念なのは、道後のネオン坂で建物が取り壊され、跡地が段々畑みたいな空き地や駐車場になってしまっていること。札幌にあったスナック団地・カネマツ会館も取り壊されたという。

 無用なものを残しておくよりも、再利用、再開発が住民的には是なのだが、風俗好きとしてはやはり寂しい。それに比べると、京都・五条楽園は建物はまだ残されているが、以前の様な営業は完全に終了。遊郭跡地としての歴史を刻み始めている。

 ちょんの間とは言い難いが、ちょんの間的な裏風俗はまだ残っている。筆者的に気になるのはマンションちょんの間で、マンションなどの室内がいくつかのブースに区切られていて、その狭いスペースで女の子と遊ぶスタイルの風俗だ。

 過去には歌舞伎町や伊香保温泉、横浜の福富町などにあり、蒲田のマンションはまだ現役。ワンルームマンションを複数確保している豪華版もあり、かつては上野の怪しいマンションとして有名なアソコにもあり、名古屋のアソコにもある。上野の詳細は後日このコーナーで書く予定だが、稀に見るレベルの高い店だった。

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