部屋に入ると、今までさんざんキスをしたことがあるのにAは急に緊張したようで、うつむいてしまう。緊張をほぐしてあげるためにリードする。キスをして、胸を触り、下へ。そこはしっとりと濡れていた。
クリを触るとAがビクンと震える。だが、経験が浅いのか、あまり気持ちよくはなさそうだった。その後、挿入。Aは少し痛がった。少し時間をおいて動かしてみると、今度は痛がらなかった。
「気持ちいい?」
「わかんない」
マグロなのだろうか…と不安になっていく。正常位、バック、寝バックとやったが、どれもAにはハマらなかった。彼女が気持ちよくなっていないのに、自分だけイクことはできない。「終わりにしよっか」と、セックスをやめた。
時間を見ると、ちょうど22時半。
「彼氏と電話は?」
「めんどくさい…」
「電話しなよ」
彼女は渋々といった感じで彼氏に電話をかける。同じベッドの上で端と端。自分はスマホをいじり、Aは彼氏と電話で話していた。
20分くらい経っただろうか。スマホをいじるのも飽きてきた。電話してるAに近寄り、後ろから抱きしめる。腕の中には彼氏と電話をしているA。すごいシチュエーションに思わず笑ってしまった。
その笑いが伝染したのか、さっきまで「別れたい」と深刻そうな顔をしていたAが笑った。彼氏にバレるとマズイと思ったのか、電話を切る流れに。そのとき、私はAにキスをした。
ちょうど電話を切る瞬間だったので、キスしたときに繋がっていたのか切れていたのかは分からない。もっとちょっかいを出してもよかったかなと、少し後悔している。
Aとはこの後にも色々あったので、その話はまた投稿したい。
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