先日、某週刊誌から取材を受け、編集者数人とインタビューを交えながら世間話をしていたところ、温泉風俗の話になった。「歓楽温泉」と呼ばれた温泉街の風俗が年々寂しくなっていく中、どこの温泉が一番風俗が楽しめるかという話題になると、真っ先に上がったのが愛媛県の道後温泉だった。
このコーナーでもたびたび書いているが、漱石の「坊ちゃん」ゆかりの道後の温泉街には今も昔もメンズを喜ばせる風俗街が、かなりの規模でちゃんと残っているのだ。
道後温泉の次に上がったのが、大分の別府温泉。こちらは、駅から海岸沿いにある温泉旅館に向かう途中に歓楽街があり、ひとっ風呂浴びてからさらにひとっ風呂という、いかにもな温泉遊びができる温泉街である。
話題に上がった2つの温泉街が、温泉風俗の上位にくることは、筆者の経験や感じ方と全く重なる。それならば、その2つに続く歓楽温泉街はどこなのか? 歓楽温泉ランキング2019年版を考察してみた。
<第7位>
長野県戸倉上山田温泉
ランキング最下位が7位というのも変だが、正直、8位以降はどの温泉街でも、若干の店舗数の差がある程度で、濃さやおもしろ味はあまりかわらないため割愛させていただく。
その中で第7位とした上山田温泉は、長野県で唯一の届出済み風俗店、つまり、ファッションヘルスがある街だ。しかし、表風俗はその1軒だけで、他は長野県のご当地風俗ともいえる、連れ出しパブが並ぶ。
以前は韓国スナックが主流で、韓国人アガシを連れ出して遊んだものだが、今の主流はタイスナックに変わりつつある。台風で大きな被害を受け、現在復興が進められているが、営業を再開している温泉旅館は少なくないので、是非とも遊びに行っていただきたい。
<第6位>
石川県加賀温泉郷
片山津、山代、山中の3つの温泉街の総称で、温泉街それぞれに、ソープ、ちょんの間、コンパニオンなどの風俗があった。しかし、山代温泉名物だったちょんの間がほぼ閉業。現在は片山津、山中のソープが中心となっている。最近はゴルフパックなど、近隣でのゴルフを楽しめるコースが人気だ。
<第5位>
滋賀県おごと温泉
雄琴のソープ街と温泉という名コンビで人気だった歓楽温泉だが、長きに渡る団体客、女性客の誘致作戦が功を奏し、賑わいが戻ってきている。
雄琴温泉から「おごと温泉」と改名したのも、昔のイメージからの脱却ということ。その温泉を上位にしてしまうのもなんだか申し訳ないが、状況的にウソはない。現在も、約40軒のソープやヘルスが軒を連ねている。
<第4位>
長野県浅間温泉
あまり聞いたことがない小さな温泉街だが、実は今回の目玉温泉だ。長野県には風俗がないと、本気で信じている方もいるようだが、もちろんウソ。松本には、駅前、裏町、西堀と風俗街が3つあり、一番賑やかなのが駅前。エステにちょんの間、本ヘルに風俗ビルもある街で、浅間温泉は最寄りの温泉となる。近隣には他にも美ヶ原温泉など情緒あふれる温泉街がある。
<第3位>
山梨県石和温泉
首都圏で最もエロいピンクコンパニオン遊びができる温泉街として有名だ。温泉街にはスナックが並び、ポン引きおばちゃんもいる。隣街はソープや本サロもある甲府なので、様々な遊びが楽しめる。
<第2位>
大分県別府温泉
「別府八湯」と呼ばれる温泉郡に囲まれた温泉街。血の池地獄などが有名な鉄輪(かんなわ)温泉も近いが、ソープランドはそれよりも近い(笑)。怪しげなヘルスにポン引きおばちゃんもたむろし、単なる温泉風俗ではなく、地元男性がちゃんと楽しめる風俗街となっている。
<第1位>
愛媛県道後温泉
冒頭の話題どおりの温泉街。旧赤線街だった「ネオン坂」はすでに過去の話。今は消防署側に新しいピンク色の坂道が連なっている。温泉街にあるストリップ劇場は、四国で唯一となった。路面電車で20分ほどの大街道の街にも、ピンサロやちょんの間スナックがある。
2年前の歓楽温泉ランキングから、わたかの温泉や伊香温泉がランク外となってしまったのは非常に残念だ。ただし、純粋に温泉としては楽しめる街なので、紅葉狩りのついでにひとっ風呂浴びていただきたい。
〈写真、文=松本雷太〉