――パラダイステレビは1998年に創立しましたが、入社3年目だと早く入社した方ですよね。
吉永:そうですね早い方です。
――その頃のパラダイステレビはどういう雰囲気でしたか?
吉永:当時は会社が中野区にあって、でっかいスタジオがド~ンってあって、サブ(副調整室)を見た時にめちゃくちゃ感動しました。スウィッチングしているディレクターを見た時にめちゃくちゃかっこいいと思ったんですよ。この人たちすごくかっこいいって感じました。テレビ制作会社にいた人たちが立ち上げた会社なので、エロ会社の人たちっていうよりもテレビマンの人たちがいました。結構、活気があったような気がします。
――2000年前後って女性は何人いたんですか?
吉永:私が入った時は3人いました。私を入れると4人です。
――社員全体は何人いたんですか?
吉永:60~70人くらいです。
――その中で女性が4人だと好奇の目で見られることはありましたか?
吉永:逆にディレクターとかが気を遣ってくれて、「このブスが」みたいな感じで女の子の扱いはあまりされなかったです(笑)。芸人さんにも「すげぇブス入りましたね」とかイジってもらったりしたので、逆にやりやすかったかもしれないです。ひどい扱いはされなかったですね。
――割と順風満帆な感じですね。
吉永:そうですね。
――アシスタントプロデューサーは何年くらいやっていたんですか?
吉永:多分、1年くらいじゃないですかね。1年もやってないかなあ。
――それはスピード出世ですか?
吉永:はい、割と早くプロデューサーにならせてもらいました。
――昇進試験とかあるんですか?
吉永:ないですね。昇進試験みたいなものは。
――じゃあ、「次の日からお前プロデューサーだよ」みたいな感じですか?
吉永:「やってみろ」みたいな感じでした。
――完全に現場主義ですね?
吉永:最初の番組とかは必ず他のプロデューサーとか上司が見てくれた感じだったと思います。
――アシスタントプロデューサーでいちばん最初に関わったのはどんな番組でした?
吉永:「射精ゴルフ大会」です。
――射精ゴルフ(笑)。内容が気になりますね!
吉永:14人くらい男優さんがいて、男優さんが飛ばす精子がゴルフボールっていう設定なんです。女優さんが手コキをして精子の飛距離を測っていくんです。
――精子版のドライビングコンテストだ(笑)。
吉永:みたいな感じです。
――スタジオにゴルフコースのセットを組んだんですか?
吉永:そうです。その番組で私ならではのことができないかなと思い、男性器をゴルフクラブに見立てているので、ゴルフクラブのカバーを作りました。そうしたらディレクターに誉められました(笑)。
――実際はチンチンカバーですね(笑)。傷がついたらいけないと(笑)。スタジオのカメラが回っているところで男性器を何本も見た感じはどうでした?
吉永:めちゃめちゃビックリしました。こういうのを見ていかないといけない世界なんだと思って、ちょっとショックでしたね。
――いきなり14本の男性器ですからね(笑)。女優はなにをしたんですか?
吉永:女優さんが2人いてチームに分かれて、男優さんを手コキして精子を飛ばす役です(笑)。1回飛ばしたら、その場所から次の男優さんがまた精子を飛ばして、最後のホールにどちらのチームが早くたどり着けるかを競うんです。
――女優も裸ですか?
吉永:最初はゴルフウェアを着ていたんですけど、どんどん脱いでいきました。