その数年後、今度はスーパーの裏路地に、本サロができたという情報が入った。店の入り口は小綺麗だけど、看板も出ていない小さな店だった。なので、客引きの兄ちゃんに確認し、入店した。
本●ピンサロというよりは、ほぼヤルだけのちょんの間風の店で、狭い個室に現れたのは、金髪の子ブタちゃん。部屋はほぼ真っ暗で、はたして、自分が触っているのは、女の子のおっぱいなのか三段バラなのかわからないほど。
したがって、挿入したと思った場所は、下っ腹の肉と肉の間なのか、ひょっとしたら、ヒザの裏側だったのかもしれない。
最後に入ったのが、風俗ビルから少し南に向かったところにあったヘルス。表の看板には「ヘルスオー●ラ」と書かれていたのに、店内には「サロン」と書かれていた。まあ、それだけ適当な店だったということだ。
受付のおっちゃんに「ヘルスコース? 本●?」「オッパイの多きいコと小さいコどっちがいい?」と聞かれ、本●コースでおっぱい大きいコをお願いすると、部屋にいたのは小ぶりな朝青龍だった(笑)。
一発抜いたあと四つん這いになり、「ハァハァ、ゼーゼー」と息も絶え絶え…。いや、筆者ではなく女のコが。さすがに、新小岩のレベルを実感させられた瞬間だった。
新小岩には今でもピンサロ(優良店)や本サロ風の店があり、スーパーの裏路地を歩くと、看板のかかってない店の前に立つ兄ちゃんが声をかけてくる。が、賢明なる筆者は、度重なる経験に基づいた分析により、食指はピクリとも動かないのだった(笑)。
そう考えると、遠いあの日、ヤリ逃した美人ロシアン娘が、非常に惜しく思えてくるのだった…。あと1日早ければ…。
〈写真、文=松本雷太〉