甲府：本ヘルがあった街　～ニッポンの裏風俗～ 

　ツクツクボウシが鳴き、入道雲からいわし雲に空の模様が変わり始めると、そろそろ秋を意識し始める。

　秋といえば、やはり温泉だ。首都圏で人気の石和温泉（山梨県笛吹市）は、ピンクコンパニオンやポン引きおばちゃんなど温泉風俗も楽しめる。

　すぐお隣の甲府駅周辺にはソープ街や本サロも残っているが、週末でも歓楽街・裏春日（通称）の路地は寂しいばかり。「16～17年前は、それはもう賑やかで…」と書こうと思ったが、正直、その頃も同じように寂しい路地だった。

 

 

　当時、風俗好きの快男児に人気だったのは、裏春日の風呂屋ではなく、国母方面に点在していた店舗型ヘルス。もちろん無届けの闇営業店だったが、それだけに本番店もポツポツと…。

 

 

　その頃筆者は、M出版の「M」という雑誌の風俗コーナーを担当していて、その取材で甲府も度々訪れていた。お目当ては、温泉でもソープでもなく、それら裏風俗だった。