――まだ心臓がドキドキしてるよ。
ひめな:えっ? なにか驚かせちゃいましたか?
――こんなに綺麗なコが来るなんて、これっぽっちも想像してなかったからさ。
ひめな:そ、そんなぁ。
――いや、綺麗じゃ言い足りないな。綺麗で可愛くてセクシーで、この世の者じゃないみたいだよ。
ひめな:お、大げさですよぉ。
――いきなりだけど、ひめなチャンは自分の顔を好きでしょ?
ひめな:そんなことないですよぉ。もう少し鼻が高かったいいなって思ってます。
――だ、ダメだよっ! 全然鼻は低くないし、それ以上高かったら、近寄りがたくなっちゃうよ。そのままで十分過ぎるから自信を持っていいよ。
ひめな:あ、ありがとうございます。
――ひめなチャンを見て驚くのって、俺だけじゃないでしょ。
ひめな:えっ?
――ほら、初めてのお客さんとか、腰を抜かすほど驚いてるんじゃないかなって。
ひめな:そ、そこまではないです。でも、たくさん褒めてもらえるので、少し恥ずかしいです。
あまり大きな声では言えないが、風俗店のプロフィールページに書かれている美辞麗句は鵜呑みにはできない。在籍女性を大げさに褒めるのは、“お約束”だ。
だがここで、ひめなチャンのプロフィールページの文言に対して文句を言いたい。彼女は…、
「ハイクラスSSS級美少女」どころじゃなく、「超ウルトラハイクラスのSSSSSSSSS級美少女」ではないかっ!!!!!