挿入したままベッドに横たわり、ふたりでゼイゼイと息を吐きながら呼吸を整える。
「どうだった?」
「もう、最高のセックス」
「よかった」
私たちは笑いあった。
シーツが愛液でぐっしょりと濡れている。
「すごいねぇ」
「そうなの。いつもシーツを変えるのが大変」
ハルが笑う。一時帰国中に他の男性ともセックスをしているのは知っていたが、底なしの性欲を持ったハルが愛おしく思えた。
その後、しばらくベッドで話をしてからお風呂に入り、イチャイチャしながら2回戦目を楽しんだ。
そろそろ出ようかという話になったのは、私の終電が近くなったからだ。ホテルに入ってから4時間近くが過ぎていた。
汗を流して、洋服を着てホテルを出ると新宿三丁目の駅まで一緒に向かう。
「これから実家に帰るの?」
「せっかく日本にいるんだから、ハプニングバーに行ってみる」
ハルは渋谷のハプバーに行くのが、ちょっとした夢だったという。
セックスした後にハプバーで楽しもうというのだから、やはり彼女の性欲は底なしだ。
私は明日の仕事に差し支えると思い、同行できないことを伝えた。