すかさずイキそうになり、何も言わずに由美さんを押し倒して正常位で激しく突き、由美さんの中に精子をぶちまけた。
「もう、青テンさん早いよー。でも私も最高に気持ち良かったわ♪」
由美さんがトロンとした目で見つめてくる。しかし僕は上の空だった。相手が可愛ければ抱きしめてキスのひとつやふたつはするのだが…。
ここで時計を確認すると、入室から2時間経過していた。僕は残りの時間をどう切り抜けるかを必死に考えた。すると由美さんが、
「まだ時間あるし、ちょっと休憩しましょ」
と言ってくる。「帰る」ということは頭にないらしい。
そのとき、僕の携帯に電話の着信が入った。相手は会社の同僚で、出てみるとただの飲みの誘いだった。
だが僕は、「ここしかない! 最高の演技を見せて、この場を切り抜けてやる!」と思い、
「どうした?? 何かあった?」
「マジで!? それ今戻ってやらなきゃダメ??」
「そっかー、うんわかった。じゃあ今から戻るよ」
などと、あたかも急用ができたかのように振る舞い、電話を切った。
僕は由美さんに「本当にごめんなさい。どうしても会社に戻らなくては行けなくて…」と伝える。
「そう、しょうがないよね。じゃあすぐに出ましょうか?」
由美さんはちょっとガッカリした様子だったが、僕は心の中でガッツポーズをしながら、「もう少し楽しみたかっだけど、今日はありがとう!」と、心にもないセリフをはいてシャワーも浴びずにホテルを後にした。