もはや、「人違いです」と言える空気でもなく、完全に捕まる。このとき僕は、「今度から出会い系で会うときには、こちらの格好は曖昧に伝えよう」と思った。
ともあれ、地獄の始まり。
まずは、一方的なトークから…。
「あー。良かったー! 変な人だったら帰ろうと思ってたんだよねー」
「私、今日はかなり欲求不満なのー」
「青テンさんは責められたい? 責めたい?」
「写メ見て私のおっぱいに埋もれたいって思ったんじゃないの? ふふ」
「じゃあ早速ホテルに行きましょ!」
こんな感じのマシンガントークに押しきられ、そのままチェックイン。由美さんが、「今日はゆっくりしたいなぁ」とおねだりしてきたので4時間の休憩で部屋をとった…。
ひとまずベッドに腰をかけると「パシャッ」と音がした。由美さんのことを見ると、なんと僕の写真を撮っていた…。
「私、ホテルに入った瞬間に逃げられたことがあって、それからは保険でこうしてるの。気にさわったらゴメンね」
(あぁ終わった…これ、完全に脅しですやん。逃げたら写真をばらまくと…)
そんな風に思いながらも、「僕はそんなことしませんよー。安心してください! だから終わったら消してくださいね」と明るくお願いし、いよいよ始まる4時間の地獄を覚悟したのだった。
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タバコに火をつけて一服。由美さんがコーヒーをいれてくれる。それから、今日のプレイ内容を細かく聞いてきた。
「まずは私が責めてあげるから、好きなときにイッてね」
「フェラは激しいほうがいい? それともゆっくりされたい?」
「耳舐められたい? 乳首は感じる?」
「私は乳首が性感帯なの。あとは中よりもクリ派だから」
「どうでもいいよ。好きにしてくれ」と思いながら適当にうなずく。すると彼女は、「じゃあ私、ちょっと着替えてくるから」と風呂場に入った。