「あぁ、5年ぶりくらいかも。…ああ、き、気持ちいいッ」
(なるほど、締まりがいいのは長らくセックスしてないかったからか)
なんてことを思いつつ、最後は彼女が好きだというバックでパンパン突いてフィニッシュ!
事後、ベッドで少し話してると、高子がマッサージしてくれると言い始めます。
「久しぶりに気持ちよくしてもらったから、お礼です。うつ伏せで寝てください」
「えっ、いいの? なんだか悪いなぁ」
お言葉に甘えてマッサージしてもらったんですが…。
「うわ、超本格的じゃないですか! めっちゃ気持ちいいんですけど」
手つきといい力加減といい、気持ちいいツボに当たる感じといい、素人ではこうはいかないというレベル。
「よかったです。実は私…」
そう、冒頭でマッサージ嬢の話をしましたが、高子の本業こそ、その指圧マッサージ師だったんです。
聞けば、彼女のマッサージ歴は20年。昔は整骨院で働いていたそうなんですが、ここ10年はビジネスホテルなどに出張する指圧マッサージ店に在籍しているとのこと。
「へぇ、どうりで上手なわけだ。でも、ホテルに出張マッサージを呼ぶ男性客って、風俗と勘違いしている人も多いんじゃない?」
なんて話を振ってみると…。
「実は過去に何回か、そういうことがあったんですけどねぇ」
と、背中のマッサージを続けながら、高子が店には内緒の秘め事を語り始めたんです。
彼女によると、出張マッサージを始めた40代前半のころは、
「悪いんだけどさ、こっちの方もお願いできないかな」
「えー、困ります。そういうお店じゃありませんよ」
「いいじゃない。少しお小遣い払うからさ」
「それじゃぁ…手でするだけですよ」
といったなんてことは日常茶飯事だったそう。
「正規の取り分はお店6に対してマッサージ師が4だったので、お店に内緒でお小遣いをいただけるのは有り難かったっていうのもあるんですけど…」
高子の場合、そういったお誘いには、お金以外にもメリットがあったのだとか。