そしてもう一軒、庄内駅近くで入った本サロも印象的だった。
駅前商店街に数軒あったピンサロの中の一軒で、その店は「あり」ということがわかっていたのでそのまま店内へ。
受付の兄ちゃんに内容を確認し、1万5000円の料金を支払うと、カーテンで仕切られて半個室のようになったボックスシートに案内してくれた。事件はそこで起きた。
ビールを飲みながら待っていると、カーテンがチラッと開き、五十路の熟女が隙間から顔だけのぞかせた。筆者の顔を見ると、
「若いコがええやろ?」
そう言うと、勝手に帰っていった。呆気にとられる筆者。
数分後、次に現れたのは四十路後半と思しきデブ熟女だった。同じように顔だけのぞかせ、
「わたしでエエ?」
そう聞くので、
「ゴメン(笑)」
ワザとそう言うと、またしても帰ってしまった。
大阪の熟女たちは、客思いで素直すぎるのか?
そう思っている時、同じようにカーテンの影からチラッと覗き込んだのは、アラフォーで顔もスタイルもまずまずの高田みづえ風熟女だった。しかし、筆者の顔を見るや、
「ダメよね」
そう言って引っ込んでしまう。
筆者はいったいどんな客に見えているんだ?
すると、とうとう店員がやってきて、
「お客さん、どんな女性がよろしいんですか? みんな帰って来はるんですけど」
呆れたようにそう言うので、最後の四十路の熟女をお願いし、やっとありつけたのだった。