――慣れるという感じはないですか?
川上:それはないですね! 今年で5回目ですけどまったく慣れない!
――AVの世界とは違う?
川上:そうですね~。だからストリップの舞台に立つ時期は、すごく新鮮な気持ちになります。
――お邪魔しているみたいな感覚もあるんですか?
川上:完全にそれです。
――ストリップに「帰ってきた」という感覚は?
川上:お客さんに「お帰り」って言われるのはすごく嬉しい。でも、自分から「ただいま」とは言えないかな。やっぱり年に1回立つだけなので。
――今回の公演のチラシなどではメインを飾っていますので、ロック座の関係者の方やお客さんは川上さんを歓迎していると思います。
川上:ありがたい限りです。
ストリップデビューのきっかけ
――ところで、ロック座デビューのきっかけは?
川上:AVデビューしたころからロック座の社長に「出てくれないかなあ」って誘われていたんですけど、当時はお断りしてたんです。でも、2015年に「全部辞めよう」と思ったことがあって…。挫折っていうんですかね。そのときにロック座に誘われていたことを思い出して、「最後に立つか!」と。そうしたら、何もかもが一気に180度変わったんです。
――内面や意識に変化があったんですか。
川上:というか、浅草ロック座に立ったということだけで、ファンの人から称えられるようになったんです。それから、浅草ロック座の常連のお客さんが「本当に立ってくれてありがとう」と言ってくれました。
しかも、浅草ロック座に立ったことで、テレビ関係者の目も変わったみたいで…。恵比寿マスカッツのオーディションのときには、ディレクターのマッコイ斉藤さんに「キミは浅草ロック座に立っているのかい!?」って驚かれました。それがよかったみたいで、無事オーディション合格(笑)。現役AV女優で浅草ロック座の舞台に立つのは私が初めてで、そのインパクトはとても大きかったみたい。
――現役初なんですね。
川上:ストリップって、「AVを辞めた女優さんが来る世界」っていうイメージがあったと思います。ロック座の社長には、「それを変えたい」と誘われたんです。