川上奈々美、浅草ロック座に5度目の降臨! ストリップの聖地で苦悩とエロスの舞い【楽屋直撃インタビュー】

 

――振りが自由なのは初挑戦ですか?

川上:はい。お芝居の経験を生かして、ステージの上からお客さんに感情などを伝えられればと思い、挑戦することにしました。

――表現力が問われるわけですね。

川上:そうなんです。だからけっこう悩む(笑)。

――すでにステージに立っているわけですが、今も納得いっていない感じですか。

川上:全然、納得いかない。でも、その「葛藤」とか「苦悩」みたいなものもお客さんに伝えたい。「感情の揺らぎ」っていうんですかね。

――ちょっとダメなところも見てもらいたい?

川上:そうそう!

――今回の舞台では川上奈々美のすべてが見られそうですね。

川上:そうだといいんですが(笑)。とにかく毎日全力を出し切っているので、私の全部を感じてほしいですね。

――昨年も浅草ロック座の舞台に立っていますが、約1年が経って、川上さん自身も成長しているように思います。

川上:どうでしょうかね(笑)。でも、最近はいろいろな作品に出させていただいているので、ちょっとは成長したかな(笑)。

――AVだけでなく一般作でもよく見かけます。何か印象的だった作品などはありますか。

川上:どれも強烈な経験ですけど、特に『全裸監督』(8月8日よりNetflixにて全世界独占配信)は刺激的でした。私のいるAV界の黎明期を描いた作品で、内容自体も衝撃的ですが、山田孝之さんやリリー・フランキーさんといった超一流の俳優さんとお芝居をさせてもらったのがすごく勉強になりましたね。

――そうした共演経験が糧になっているんですね。

川上:そうだといいんですが(笑)。

――今回のショーも、今後の女優業に生かされるように思います。

川上:そうですね。ストリップって、かなり特殊な世界なので、そこでの経験はとても貴重だと思っています。共演者の踊り子さんたちとは、ステージだけじゃなくて楽屋とかもずっと一緒で、その生活を20日間続けるだけでも普通じゃない(笑)。しっかりした縦社会なので、先輩のことは「姐さん」と呼んでいるんですよ。

――芸人の世界に似ていますね。

川上:〇〇姐さんってちゃんと敬語で話しますし、一景(1ステージ)が終わるたびに「お疲れ様でした」「よろしくお願いします」と挨拶するんです。完全に芸事の世界なので、歌舞伎とも似ているかも。かなり身が引き締まりますので、私は「浅草」に来るだけで緊張します(笑)。公演が終わったら、「娑婆に出た」みたいな感じ(笑)。

――日常とは違う緊張感があるんですね。

川上:稽古を含めると1カ月は、ピリピリしているかも(笑)。

 

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