そもそも、宏美が初めてポルノ映画館に足を踏み入れたのは26歳のとき。当時付き合っていたセフレに誘われて興味本位で同伴したそうなのですが…。
扉を開けるとすでに上映中。女優のアエギ声が響き渡る中、映画館のど真ん中の通路を、彼の後に従って歩いた宏美。すると…館内にいたお客の数はポツポツ程度だったそうですが、まずは後部座席に座っていた数人の男性客がザワつき始め、ふたりが歩みを進める度に、前部座席から振り返る客が続出したそうです。
(うわ、みんなこっち見てるんですけどぉ)
そんな中、映画館の真ん中辺りに座ったふたり。そして、落ち着かない中で初めて鑑賞するポルノ映画に集中しようとスクリーンを見つめる宏美でしたが…。彼女はあることに気づきます。
(何人か、こっちに近づいてきてるんですけどぉ)
そう、四方に散らばって座っていた客の数人が忍び足で移動を始め、ふたりが見える位置に座り直したんです。するとセフレが、小声で宏美にこう耳打ち。
「みんな、俺らがおっぱじめると思ってんだよ」
「おっぱじめるって…エッチを?」
「宏美、前に”人に見られながらエッチしたら興奮するかな“って言ってたろ?」
どうやら彼は”確信犯“だったようです。しかし、
(確かに言ったけど、心の準備ってもんがあるでしょ〜)
と戸惑う宏美。しかし、セフレは彼女の返事を待たずにキスしてきたとか。
(やだ、本当にするの?)
宏美の唇を甘噛みすると、すぐに舌をねじ込んでくる彼氏。同時に服の上からおっぱいを揉まれると、宏美も(何かあれば彼氏が守ってくれるだろう)という安心感もあってか、すぐにスイッチオン。
「はぁ、ちゅぷ、くぅン」
「宏美、自分でアソコいじってみろよ」
耳元でセフレに囁かれると、催眠術にかかったようにスカートをまくり、パンティの中に右手を差し入れる宏美。
(うそぉ、私、もう濡れてるぅ…。ああ、ポルノ映画館でこんなことするなんて、めっちゃ興奮するよぉ)