風俗なのに挿入はNG、挿入NGなんだけどOKな店もある? という外国人には理解できない独自の進化を遂げたニッポンの“ガラパゴス風俗”。
その歴史を、平成から令和に変わる“日本人にとって歴史の狭間”となる2019年のゴールデンウィークに振り返る短期集中連載!
<注>※歴史には諸説あり、ここに書かれていることがすべて事実とは限らない。
第3回:高度経済成長と共に成長した二つの風俗
オリンピックを1年後に控えているということで、ちょっとそれに関する話を。
日本がオリンピック誘致に成功したのは、昭和39年(1964年)の第18回大会が最初だと思われているが、実はその前にも一度成功している。場所は同じ東京、昭和15年(1940年)の第12回大会だ。
しかし、時はまさに日中戦争の最中。そんな時に大きな国際イベントが開催できるはずもなく、大会返上という形で中止になった。
そもそも、戦争している国がよくオリンピックを誘致しようなんて思ったもの。国際的にも、よくそれが成功したとは思うのだが…。
さらに、第13回のロンドン大会も第二次世界大戦で中止。開催地をそのまま持ち越しにした、昭和23年の14回ロンドン大会は、日本とドイツは「戦争責任」を負わされて参加できなかったという黒歴史がある。
「スポーツと戦争は関係ない」という人もいるが、“平和の祭典”オリンピックとなると、二つの関係は切っても切れない間柄にあるのだった。