店長になって数年間は忙しくて休みなど取れなかったが、従業員や次の店長候補の育成がある程度終わると、連休が取れるくらいまでにはなった。
まとまった休みには泊まりがけで出かけていたが、その先々で飲み屋や風俗を歩き回るのが楽しかった。今回は、そんな遠出で出会った女のコとお話だ。
【地方の夜遊び~チカの場合~】
「お兄さん、すごくおもしろーい!」
「ほんと? そう言われると舞い上がっちゃうなぁ」
とある地方都市の繁華街。雑居ビルに入っているスナックで、私は可愛らしい女のコと話に花を咲かせていた。
私の中のスナックのイメージは、歳のいったママがデンッと構えて接客していて、その人柄に惹かれ多くのお客さんが足を運ぶ、といったものだった。
しかしこの地方では、どの店も若くて可愛いコが多く、ソファー席の横について接客してくれることもあるし、お客さんが少なければマンツーマンにもなれた。感覚的には、格安のキャバクラみたいな感じだった。
値段も90分2500円で飲み放題な上に、ボトルを入れれば時間は無制限。都市部の飲み屋に比べればかなり格安だ。
「お兄さん、どこから来たと?」
「んー、内緒(笑)」
「えーなんでよ。教えてー!」
「あはは。じゃあ、おっぱいワンタッチさせてくれたら教えてあげよう(笑)」
「ほんとー? じゃあ、ワンタッチだけね!」
そう言いながらズイッと胸を張ったのは、さっきから私についてくれているチカだ。
入店一発目からボトルを下ろしたのが気に入ってくれたのか、こんなお願いをしても嫌がらずに対応してくれた。もしかしたら、この辺じゃこれくらいが当たり前なのかもしれないが…。
下衆な飲み方だとは分かっているものの、これが楽しくて止められない。私はワンタッチするフリをして、そのまま小ぶりな胸を揉みしだいた。
「ちょっと、揉んでるー(笑)」
「あはは、ごめんごめん。ドリンク頼んでいいから許してよ」
「おっ、太っ腹! じゃあ、遠慮なくいただきまーす!」
ニコニコ終始笑顔のチカは、この店で人気の女のコらしい。確かに、このノリのいい感じは男ウケするだろうな。私はダメ元で彼女にアタックしてみることにした。