この頃になると、「2時間コースは2回プレイまで」といったプレイ回数限定のタイプが主流となり、無制限タイプはむしろ少数となった。コアなファンよりも一般的な嗜好の利用客が多くなっていったからであろう。
ピークの時期には、実話誌や風俗情報誌などにはしばしば体験ルポが載るようになり、また、ごくわずかではあるが、実話誌の広告欄に大人のパーティの広告が載ることもあった。
営業件数が多くなると、事件も起きるようになる。ビデオ鑑賞会の時代から、会場は大型マンションが使われるのが当たり前だった。大きなマンションであれば、不特定多数の者が出入りしてもあまり目立たない上に、防音上のメリットもあった。
ところが、部屋数が15程度の小さなアパートで開業したパーティがあった。そして、昼間から何人もの男性が出入りし、しかも室内の「音や声」が隣室などに漏れ聞こえたため、住民が通報。警察が駆けつける事態となり、たちまち閉鎖した。
一方、90年代から2000年にかけては、パーティ形式の営業が次々に登場する。まず94年頃から南米系の外国人女性ばかりを集めた大人のパーティが登場。大人のパーティとほぼ同じシステムで、「金髪パーティ」などと呼ばれた。また、その数年後には「韓国パーティ」なるものも出現。韓国と称しているが、実際には台湾などのアジアン系の女性が在籍していたようである。こちらも大人のパーティのアジアン女性版と考えてよい。