洗体でも、彼女の接客は完璧だった。
カラダを撫でまわして、まるで愛撫するような手つきで隅々まで綺麗にする。なおかつ、カラダを密着させ、たわわなEカップを当てることも忘れない。
その後、ベットに移動。こちらが仰向けに寝転がると、跨ったカオルは、色っぽい表情で口を開いた。
「いっぱい感じさせちゃうね」
ツツッーと舌を首筋に這わせ、時折甘噛みしながらの愛撫。
絶妙な舌遣いだ。たとえ性感帯でなくても、ゾクゾク感じてしまう。
徐々に舌は下がっていき、乳首を刺激してくる。
同時に、すでに勃起している愚息に手が伸び、亀頭を撫で始めた。
「ふふふ。乳首舐め好きなんですね。すごく硬くなった…」
「カオルちゃんがテクニシャンなんだよ」
「嬉しい♪ それじゃあ、もうちょっと頑張っちゃおうかな」
ぢゅるるっと吸いつくように乳首を舐めまわしながら、ペニスを上下運動で刺激し続けるカオル。
一気に快感の波が襲いかかってくる。
「ちょ、ちょっ、ストップ!」
「んー? んふふ、イッちゃいそう?」
「気持ち良すぎて…」
カオルはクスッと可愛らしく笑い、手を止めた。
ここまでテクニックがズバ抜けているとは…。
彼女の実力を探るためには、早々にイクわけにはいかない。気持ちを引き締めると、彼女に覆いかぶさり、責めに転じた。
…
……
最後までプレイした分かった。彼女は、
間違いなく高級店でも十分やっていける逸材だ!
なんとしてもウチの店に欲しい!
ここで、いよいよ本題である引き抜きの話を持ちかける。
「あのさ、カオルちゃん、実は俺、デリヘル店の店長なんだ」
「えっ! 同業者さんだったんですか? びっくり!」
「ごめんね、騙すつもりはなかったんだけど…」
「いえ、全然大丈夫ですよ」
「それで単調直入に言いたいんだけど、ウチの店に来ない?」
「あっ、引き抜きだ! いけないんですよー(笑)」
「もちろん分かってるんだけど、カオルちゃんなら高級店でも十分通用すると思うんだ」
「えー、そんなことないですよ…」
「いや、プレイしてみて分かった。君なら絶対にウチでもランキングに食い込めるハズだよ」
「えっ…う、うーん…」
カオルは少し考えるようなそぶりを見せた。チャンスだ。
「今ここで貰ってるお給料って、一本当たり1万円前後でしょ? ウチなら13000円は出せるよ」
「えっ、そんなにですか!?」
「もちろん本指名の仕事ならさらに上乗せ、ランキングに入っていれば毎月ボーナスもある!」
「で、でもそんな高いところはさすがに私じゃ…」
「絶対に大丈夫! 後悔はさせないよ。なんだったら日給の保証をつけてもいい」
よし! 給料の単価で揺らいでる。あとは軽く押して、待つだけだ。
「とにかく、興味があるなら一度連絡してほしい」
LINEのIDを手帳に書いて手渡すと、ホテルをすぐに出た。