「写真撮影の件、お断りしちゃってすみません。何しろ太っちゃって、とてもお見せできるカラダじゃないもので(笑)」
初対面の挨拶を済ませると、申し訳なさそうにそう言う美紀子。A子にアポ取りしてもらったとき、できればハメ撮りもお願いしたいと伝えてもらってたんですけどね。
とはいえ、話を聞いた後に、噂のフェラチオだけ体験させていただきたいという話に対してはオッケーをいただいていたので、ラブホテルに場所を移して取材を開始したんです。
「私がソープ嬢をしてたのは、26歳から30歳まで。もう10年以上前の話です」
と話し始める美紀子。聞けば、学生時代の奨学金をてっとり早く返済するためにソープ嬢デビューしたそう。
「セックスは好きな方だったっていうのもあったけど、働きだしたら技を覚えるのが楽しくなっちゃって。30歳で卒業するまで4年間、みっちりプロのセックスを仕込まれたんです。こう見えて結構、人気あったんですよ(笑)。私は美人タイプじゃないから、完全にテクニックで指名を稼ぐタイプでした」
さらに、A子とB子を相手にフェラテク講座をしたときの話を聞こうとすると…。
「実はテクニックを教えるの、A子ちゃんとB子ちゃんが初めてじゃないんですよ」
と言う彼女。なんでも、彼女が現役バリバリのとき…。
「私がソープで働いていることを知った大学時代の友だちが、“プロの技を教えて欲しい”って頼んできたんですよ。あまりに深刻な顔をしてたからワケを聞いたら、結婚を考えている彼氏に浮気をされて、相手の女から彼を取り戻すために床上手になりたいって」
その後、美紀子の技を伝授された女性は見事に彼氏を取り戻してゴールイン。周囲に「私の知り合いにエッチのプロがいるのよ」と漏らしたことで噂が広まり、何人かにソープテクニックを教えてきた実績があるとか。
「ソープ嬢って、2時間程度の接客の中で男性の心を掴まないとリピーターになってもらえないでしょ? だからプレイ中は焦らしたり、ドキドキさせたり、甘えたり、癒したり…。男心を揺さぶるテクを駆使するんです。中でもフェラは頑張りどころがいっぱいありますから」
実際のレッスンではペニバンを使い、舐め方や吸い方を指導。その後、彼女自身の指をチ●コ代わりに舐めさせることで、咥えたときの舌の動かし方や、理想的な唾液量までを伝授するのだとか。
「それ以外にも、上目遣いで見上げたときに可愛く見える舐め方、シックスナインで興奮させる方法、男性から見たときにスタイルの良く見える体位とかね。あとは焦らし方、これがけっこう重要なんですよね(笑)」
なるほど、B子が「このレッスン内容で2000円は激安」と感激し、A子が「フェラって奥が深い」と感心したのもうなずける話です。
というところで、いよいよ匠のフェラを体験させていただきたいって話になったのですが…彼女が意外なことを言い出したんです。
「いざ自分でするとなると緊張するなぁ。実は私自身、フェラするの久しぶりなんですよ(笑)」