――風俗やお水やられてる女のコって、精神的に苦労されてる方が多いですけど、その原因は何だと思いますか?
山村:頑張り過ぎて目的を見失ってるんじゃないかな。最初はお金のために働き始めるコが多いんです。それなのに途中から自己評価を求めるようになっちゃう。
新人の頃はお店も売り込みますから、お客さん着くんですよ。そうすると、自分の価値はそこだと思っちゃう。「私は1日、6万円、7万円稼げる女だ」っていう価値を持っちゃうんです。
それが2~3カ月経って客数が落ち着いてくると、「あれ、今日予約入ってない。2万円しか稼げてないじゃん」って、最初は7万だった自分の価値が2万円になって病んじゃうんですよ。収入がないことじゃなくて、「この長い時間、誰にも必要とされなかった」っていう現実に病んでいくんです。お金に困って病むわけじゃないんです、みんな。
――そうなんですね。
山村:で、誰かに必要とされなかったことが悲しいが故に、ホストクラブに行っておかしな方に行っちゃうんですよ。ホストさんは必要とする演技がうまいですから。「キミが必要なんだ」って言ってくれるじゃないですか。その男にどハマりして、今度はお金もなくなってくるんです。自己評価は下がるわ、お金はなくなるわ、負のスパイラルのできあがりということです。
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アイドル活動は風俗業界の底上げのためだった、という衝撃の事実が明らかになった。次回は、アイドル兼風俗嬢としてのやりがいを探る。
(取材=松本雷太)
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