心の中でガッツポーズを作るものの、店内にはふたりのおばちゃん怪獣が潜んでいるのでした。
入り口からすぐの座敷にいたのは、ひとりは北斗晶似の金髪四十路で、もうひとりは髪の毛をお団子にした、アンコ型の新弟子みたいな若いおばさん。どっちを選んでも、VS筆者となると、「お遊び」というより「他流試合」にならざるを得ない格闘家体型なのでした。
どうやら、花柄ワンピースの美女は店のママ。「No.1=ママ」というのは、ありがちな図式だ。筆者を店の奥にあるボックス席に案内すると、美人ママは究極とも言える選択を迫ってきます。
「どっちの女のコと遊ぶ?」
「どっちでもいいです」と投げやりに言ったつもりが、口は勝手に北斗晶似を指名していた。なぜだ…?
晶(仮)は嬉しそうにやって来て、
「ご指名ありがとうございますぅ。それじゃ、入場料3000円とプレイ代1万円お願いします。あっ、それと、おビールいただいちゃっていいかしら。2000円になります」
ときたもんだ。
ビールを飲むだけで1万5000円はいい値段だな…。
グビグビッとやけ酒のように煽ると、筆者の股間に手を伸ばしてくる晶(仮)。
ひょっとして、入り口まで筒抜けで、テーブルとソファーがポツンと置いてあるだけのここでスルのか?
ちと不用心すぎやしないかと思ったら、さらに奥にある小部屋に案内されるのだった。
3畳ほどの物置のような小部屋で上半身を脱ぎ、半裸になったところで晶(仮)が言った。
「お客さんは何で発射するのが好き? 口? 手? あと5000円で最後までできるんだけど、どうします?」