たまにいるんです、出張面接を希望する女性。本当にお金がないのか、面接だけなのに交通費を出すのが嫌なのか分かりませんがね。まっ、どこに「当たり」が隠れているか分かりませんから、編集部としては神奈川なら横浜、埼玉なら大宮、千葉なら千葉駅くらいまでは出かけるようにしてたんですね。
「じゃあ、こちらからうかがいますんで、駅で待ち合わせましょう。面接できる場所はありますかね。喫茶店とか…話の内容が内容なんで、カラオケボックスがあると都合がいいんですけどね」
「は…はい、駅の近くにカラオケボックス、あります」
ということで翌日の午後、千葉駅に降り立った僕。待ち合わせ場所に指定された駅前交番の前に立っていたのは、背丈は150cmほどでショートカット、膝丈のスカート姿で、三十路と言っていた割には可愛らしい童顔タイプの女性でした。
「本名、言わないとダメですか? あっ、下の名前だけで…ま、真由美です」
カラオケボックスに入って、さっそく面接を開始。部屋は5人用って感じの小さなタイプでL字のソファ。そのL字の真ん中に隣り合わせで座った僕と真由美。
さらに、扉は上部に申し訳程度の小窓がついているだけ。現在のカラオケボックスは防犯のためにガラス部分が大きく簡単に中が覗けるようになっていて、部屋の中に防犯カメラが設置してある店もあるようですが、なにせ話は20年前。実際に本を広げて話を進めるエロ本モデルの面接には、防犯意識のユルーいカラオケボックスは好都合だったというわけなんんですね。
「うわ…は、初めて見ました。け、けっこう過激なんですね」
モザイクこそ入っているものの、フェラ写真のアップや、チ●ポがズッポシとマ●コにハマっている写真を見て、恥ずかしそうに顔を赤らめる真由美。
「写真はエロく見える角度を探して撮るからね。モデルさんは気持ちよくなっててくれればそれでオッケー。カラミがNGでなければ、誰でもできる仕事ですよ」
気持ちよくなっててくれれば…その言葉に反応したのか、両手をほっぺにあてて、照れ笑いを浮かべる彼女を相手に面接は続きます。
「フェラチオは大丈夫ですか?」
「は…はい。口が小さいので、あまり奥には入らないと思いますけど」
「本番は…あ、セックスね。これも大丈夫ですかね」
「き、嫌いじゃ…ないので」
「じゃあ…性感帯はどこですか?」
「せ、性感帯ですか…み、耳と背中…あとは下の方…ですかね」
「下は2パターンあるじゃない? 中派とかクリ派とかさ」
「あ…な、中派だと思います。奥の方っていうか」
なんて感じで進んだ面接。顔もまぁまぁだし、胸もそこそこありそうだし、彼女なら編集長もオッケー出すでしょ。そう思って、
「じゃあ、比較的に簡単で楽なハメ撮りからお願いできますか? 来週あたり、ご予定いかがです?」
と聞いてみたんです。すると彼女がこんなことを言い出したんです。