――けっこう大変なんですね。
ねね:だから、看板の人気嬢じゃできないはずなんです。腱鞘炎になっちゃうから。
――もしくは筋肉がパンパンについちゃう(笑)。
ねね:そうそう。あたしも右だけすごくて(腕を見せ力こぶを見せる)。
――おー。
ねね:道具を使う人もいるけど、おもちゃっていうのは使い方が分かっているから楽しく遊べるので、自己流でやってもあんまり意味ない…。それも説明するんですけど、みなさんあまりお金がないのは分かっているので、1度会ったお客さんには、「何かいいことや分からないことがあったらメールしてくださいね」って言ってお別れします。
――それでは、女王様の立場でやりがいを感じる瞬間ってどんな時ですか?
ねね:それは、やっぱりお客さんに「ありがとうございます、気持ちがすっきりしました」って言わられた時ですよ。心理学では、“自分の弱さを見せられる人が強い人間だ”って言われてるんですけど、ストレスを背負ってきて、私の前で弱い男を見せることによって、「また明日から強い人間として頑張れます」みたいなやりとりがあると、最高に嬉しいですね~。
――今後の目標は?
ねね:「お金はないけどアナルに興味はある。でも店に行くのはちょっと…」っていう人のために、“おもちゃじゃなくて人の手でイッてみようよ”っていう、「ドライオーガズムキャンペーン」ていうのをやってまして、自分でできるインナーユニットの鍛え方や、おもちゃを使わずに気持ちよく発射できる開発方法を発信してます。
それと、「女性の働き方改革」っていうのも目指していて、風俗で働くのは、お店に勤める以外にも、私みたいにフリーでやる方法もあるんですよっていうのを広めたいです。ちゃんと届出出して確定申告すれば堂々と仕事できるし、子供さんとの時間も作れるんです。もし、そういう人がいたらご相談に乗りますので。
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究極の前立腺刺激法をマスターすれば、永遠にイキ続けられる肉体を持つことも可能⁉︎ イキづらさ、出しづらさを感じている中高年は、アナルのシワに刻んでいただきたい(笑)。そして、女性の新しい働き方の提案は、悩める嬢たちへの明るい羅針盤となるだろう。
(取材・撮影=松本雷太)