――銀座とハプバーの後がSMクラブですか?
ねね:そうです。銀座とハプバー、ハブパーと医療店、医療店とSMクラブです(笑)。SMクラブには3年いました。
――銀座にいた時から今の仕事をやろうと思ってたんですか?
ねね:それが、銀座にいた頃だけはなかったんですよね。銀座に来る前、19歳の頃キャバクラにいたんですけど、その時も本当はキャバじゃなくて女王様やりたかったんです。でも募集広告に「高身長」って書いてあって、わたしは背が低いので諦めたんです。
あともうひとつ、お店に管理されてるのに、どこが女王様なのって(笑)。付きたくもない客に付いてヤンヤン言われて、その上プレイもって、ねえ(笑)。
――女王様あるあるですね(笑)。
ねね:今も新規のお客様の中には、「なになにプレイはできますか? 僕はこれがやりたいです」って言ってくる人もいるんです。でもそういう時は、「それを確実にやってくれる他の店に行った方がいいですよ」ってオススメします。「なになにして欲しい」って、先に言われるのがイヤなんですよ。言われなくてもやってあげるのにって、なんかもう…(笑)。
――すべて私に任せなさいってことですね(笑)。
ねね:物語のシナリオをお客様が書いて、私はそれを演じさせられるわけですよ。それはイヤなんです。
――心底女王様なんですね(笑)。会話してる時もそうなんですか?
ねね:そういうこともあるけど、その人に合わせます。どっちがいいですかって聞くと、「普通に話したい」っていう人が多いですね。そうすると、どんどん深い話になっていくんですよ、家族の話とか仕事の悩みとか。そういうお客さんは、ヌキが目的じゃないんです。時間が長くて大金を使ってくれるお客さんほど、ヌキは遠い世界なんです。
――心のすき間を充実させたいんでしょうね。
ねね:そう。ヌキは他の店でもできますから。むしろ、それをやるのって、女王様じゃないんです。
――じゃあ、女王様としての快感というのは?
ねね:服従させる悦びですね、常に。
――服従させる悦びか…。
ねね:もちろん、すごく鬼畜なことをした時のサディスティックな快感もありますし、あとは、愛される喜び…女王様として好きという意味で…。まあ、基本ですよね。