「ルイちゃん。さっそく実技の講習をホテルでしたいんだけど、時間は大丈夫?」
「だ、大丈夫です!」
「OK! それじゃあ、行こうか」
こうして、緊張でカラダが強張るルイとラブホテルに向かった。
※※※
「ラブホテルも初めてなんだよね?」
「そうですね…。こんな綺麗な感じなんだってびっくりしました」
「最近はどこも顧客争奪戦で、サービスの内容や内装にこだわってるからね」
物珍しそうにきょろきょろと辺りを見回しながら歩くルイ。
彼女の手を引いて部屋まで誘導する。軽くつかんだはずの手は、彼女の不安感を表すように、ギュッと強く握り返された。
部屋に入ってからは、入室から顧客と対面した時の挨拶など基本的なことを教えていく。
ルイはその一つ一つをメモし、覚えるのに必死だった。
そして、いよいよ実技に突入する。
「シャワーを浴びるから、服を脱ごうか」
「は、はい!」
ルイはゆっくりと一枚ずつ脱いでいった。
現れたのは、水色の可愛らしいフリルのついた上下セットの下着。
「あ、あの…。見られてると、やっぱり恥ずかしいですね…」
「そうだね。でも、そうやって恥ずかしがる姿もお客さんには可愛いと思ってもらえるから、プラス要素だよ」
顔を真っ赤にしながら、最後の一枚を脱ぐ。
真っ白な肌とはっきりしたくびれ、大きくはないが形のいいおっぱい。
ルックスの良さも含め、うちの店でも最高ランクだった。
「それじゃあ、洗体を教えるね」
「よ、よろしくお願いします!」
さすがに、ぎこちない手つきだった。
もちろん初めての経験なので、これからいくらでも上達するだろう。
洗体については簡単にコツや洗い方を教えるにとどめ、シャワーを終えた。
この時、私は鼓動が高鳴るのを感じていた。
なにせ、今から講習するのは男性経験ゼロの処女。私だってこれは初めての経験だ。
ルイに悟られないよう平静を装いながら、声をかける。