素人系の風俗店でよく見る「完全業界未経験!」というキャッチフレーズ。読者のみなさんも一度は目にしたことがあるはずだ。
多くの男性が業界に染まっていないピュアな女性を求めていて、予約の取り合いになることもしばしばだ。
しかしこの“完全業界未経験”という言葉には、結構な個人差があるもの。
援交を繰り返しているような女のコならピュアさは薄れるし、逆に単に経験人数が多く貞操観念が低いだけというコなら、思い通りの新鮮な反応が見られたりもする。
私は風俗人生において一度だけ、ものすごい業界未経験者を講習したことがある。それが、一度も男性経験のない処女だ。
【風俗嬢と体の関係~ルイの場合~】
「あと15分くらいか…」
店長室でパソコンをいじりながらチラチラと時計を確認する。時刻は14時45分。
その日は15時から面接の予定だったが、応募情報欄に気になることが書かれており、どんなコが来るのか楽しみで仕方なかった。
悶々としながら待つこと数分、店長室をノックする音がした。
「どうぞー!」
入って来たのは、可憐で清楚な雰囲気の女のコだった。
サラサラの黒髪ロングヘア、端正なルックス…見た目だけで品の良さが伝わってくる。
「は、初めまして! ルイです」
「初めまして、店長の小鉄です。どうぞかけて下さい」
ルイは明らかに緊張したまま、席についた。
さっそく、もっとも気になっていたことを聞くことにする。
「ねぇ、ルイちゃん。応募フォームに処女って書いてあったけど、これって本当なの?」
「は、はい。そうなんです…」
ルイはネットの応募欄に「男性経験のない処女」と記載していた。
これだけ整った容姿なのになんで? そして、なぜまた処女なのに風俗で働こうと思ったのか…。